IBM傘下のThe Weather Companyは現地時間の10月25日、The Weather Channelが、IBM Watsonを活用したFacebookメッセンジャー向けのコグニティブテクノロジを活用した「天気ボットサービス」の提供を開始したと発表した。
The Weather Channelボットを利用することで、気象関連のニュースやコンテンツ、現在の気象状況、予報、警報/注意報をはじめとした気象関連の情報をカスタマイズして表示し、共有できるようになる。
一日の予定を立てたり、悪天候に備えたり、より適切なビジネス上の意思決定を行ったりするために、毎日多くの人々がThe Weather Channelのモバイルアプリやウェブサイトで各地域の気象情報を確認している。
メッセンジャー向けの新ボットサービスの提供を開始したことで、The Weather Channelのユーザーは、カスタマイズ可能な新しい気象情報ソースを利用できる。
このボットはIBM Watsonの自然言語分類(Natural Language Classifier)やAlchemyLanguage APIなどの機能を活用し、自然にユーザーの好みを学習して、個人の関心に見合った気象関連のニュースコンテンツを配信する。ユーザーがボットを継続的に利用するにつれ、IBM Watsonの自然言語機能や機械学習機能を使用することで、アドバイスしたり、会話を予測して開始したりするようになり、より個人に合わせた体験を提供できるとしている。
IBM傘下のThe Weather Companyのゼネラル・マネージャーのCameron Clayton氏は「The Weather Companyでは、最高のユーザーエクスペリエンスを提供したいと考えている。それは利用者が受け取りたい形式で気象情報やコンテンツを提供するということ。毎月10億人の人々がメッセンジャーを利用している。どの利用者も天気が日々の生活に及ぼす影響を知りたいと思っている。メッセンジャー向けのThe Weather Channelボットは、そのような利用者それぞれに合わせた体験を提供する」と話している。
ボットの機能には次の通り。
- 現在の気象状況や1時間ごとの天気予報
- 短期予報と5日間予報
- 広範な天気予報:weather.comモバイルWebサイトのリンクからアクセス可能
- 悪天候に関する警報/注意報:当該地域に現在出されている警報/注意報の概要または詳細情報(現在、米国、カナダ、西ヨーロッパでのみ利用可能)
- カスタマイズ可能な通知:短期予報情報やニュースを受け取る場合に選択
- 速報:最新のローカル天気予報
- 推奨コンテンツ:フィードバックを利用して個人のニュースの好みを学習し、その好みに合わせたコンテンツを配信(米国のみ)
ボットは39言語に対応しており、Facebookとメッセンジャーのユーザーは、The Weather Channel Facebookのファンページやメッセンジャーのアプリからアクセスできる。