アクセンチュアは2月17日、ブロックチェーン技術の導入支援に特化した専門チームを発足させたと発表した。この専門チームは、世界中で展開している「ストラテジー」「コンサルティング」「デジタル」「テクノロジー」「オペレーションズ」各本部のリソースを集結させたもの。分散型台帳を活用したビジネス戦略の策定、ビジネスモデル変革の実行、テクノロジーアーキテクチャの構築などを支援する。
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同社は併せて、ブロックチェーン技術の関連企業であるDigital Asset Holdingsとの提携を発表した。Digital Assetが提供する「分散型台帳ソリューション」は、ポストトレード業務の効率化やセキュリティ強化に加えて、オペレーティングコストの削減、取引所要時間の短縮、エラーとリスクの低減などを実現するもの。
アクセンチュアはDigital Assetと提携することで、ブロックチェーン技術の導入企業に対するフィージビリティスタディ(事業化可能性調査)、ビジネスケース評価、オペレーティングモデル設計、システムアーキテクチャ、サイバーセキュリティ対策、クラウド活用に関する助言や包括的なシステムインテグレーションといったコンサルティングサービスやテクノロジーサービスを提供できるようになる。ブロックチェーンは、金融取引記録を複数のシステムで同期させる分散型記帳を実現させるネットワーク技術で、2021年までに金融業界のオペレーティングコストを年間200億ドル以上削減できると推測されている。また、調査会社のAite Groupによれば、ブロックチェーンに対する投資額は2019年に4億ドルに達し、2015年の7500万ドルと比べ、今後4年間で5倍以上に拡大すると予測されている。