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MWC 2016

MWC開催のバルセロナで公衆Wi-Fiを使ったハック実験--セキュリティ企業が危険性を指摘

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-02-26 10:43

 チェコのセキュリティベンダーであり、ウイルス対策製品を手がけているAVAST Softwareはスペインのバルセロナで開催中の「Mobile World Congress」(MWC)で現地時間2月22日、公共の場所で無料提供されているセキュアでないWi-Fiアクセスポイントの危険性について警鐘を鳴らした。

 セキュリティ事業を手掛けるAVASTは、同カンファレンスの参加者が数多く到着するバルセロナ空港で、複数の公開Wi-Fiネットワークを設置した。

 同社の研究者らは、「Airport_Free_Wifi_AENA」(編集部注:「AENA」はAeropuertos Españoles y Navegación Aérea(スペイン空港・航空管制公団)のこと)や、「MWC Free WiFi」「Starbucks」といった名前を用いてネットワークを設置した。するとわずか数時間のうちに2000人以上のユーザーが、このハニーポットネットワークに接続してきたという。

 AVASTは以下の要点を伝えている。

  • 50.1%はApple製品を使用し、43.4%は「Android」搭載機器を使用していた。
  • 61.7%がGoogle検索あるいはGmailの電子メールにアクセスした。
  • 14.9%が米Yahooにアクセスした。
  • 2%がSpotifyを利用した。
  • 52.3%がFacebookアプリを、2.4%がTwitterアプリをインストールしていた。
  • 1%がデートアプリ(TinderまたはBadoo)を利用していた。

 そして恐ろしいことに、63.5%で端末情報やユーザー情報を確認できた。

 Avastのモバイル担当プレジデントGagan Singh氏は「オープンなWi-Fiを使ってネットにアクセスすることは危険を伴うことを多くの人が承知している。しかし、このように認識していても、設定を変えない限りWi-Fiネットワークに端末が自動接続する可能性があることを理解していない人がいる」と述べる。

 Singh氏は接続にパスワードが求められるアクセスポイントのほうが安全であり、(Hotspot Shieldのように)VPNサービスの一部では身元をマスクすることが可能で、プライバシーが守られるとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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