Fedora Projectは米国時間11月3日、「Fedora 23」をリリースしたと発表した。Fedora ProjectはRed Hatが支援する開発コミュニティーで、2003年に開発が終了した「Red Hat Linux」の後継としてFedoraを開発している。Fedoraでの検証結果は「Red Hat Enterprise Linux」にも反映される。
Fedora 23でも、前バージョンと同じく「Workstation」「Server」「Cloud」の3つのエディションが用意されている。
Fedora Workstation:ソフトウェア開発者、一般ユーザー、学生などに向くエディションで、最新版の「GNOME」デスクトップ(バージョン3.18)が採用された。
Fedora Server:「RoleKit」および「Cockpit」によりサービスの管理が簡単にできるエディション。Fedora Server 23では、「Cockpit Admin Console」からKubernetesクラスタを管理できるようになった。
Fedora Cloud:Fedora Cloudのベースイメージは最小限のサイズしか持たないOSプラットフォームを実現しており、ダウンロードして「OpenStack」で利用したり、Amazonの「EC2」で直接起動したりすることができる。「Fedora Atomic Host」はより先鋭的な方向に舵を切り、Dockerコンテナおよび「Atomic Apps」の実行に特化したシステムが提供されるという。Fedora 23では、Fedora Atomic Hostは2週間のサイクルでアップデートされる。
別のデスクトップを採用した「Fedora Spin」や、ARMベースのシステムで実行するために調整されたバージョンも用意されている。Fedora 23でアップデートされた内容の詳細については、こちらのリリースノートを参照してほしい。