ラスベガス発--Amazon Web Services(AWS)は、同社のクラウドプラットフォーム製品に関する値下げをほぼ定期的に行うという定評がある。
年次イベント「AWS re:Invent 2015」が米国時間10月6日から開催されているが、7日午前の時点で、値下げについての発表はなかった。
AWSのシニアバイスプレジデントAndy Jassy氏によると、同イベントでは値下げに焦点を当てようとしていないだけだという。
同氏は7日午後のプレスカンファレンスにおいて「価格はどんどん下がっており、2015年に入ってからも既に数回値下げを実施している」と述べた。
また同氏は、クラウド業界での実績が10年近くあるAWSにとって、値下げにつながるだけの「競合からのプレッシャー不足」があるとも述べており、今回の動きが同社にとって当たり前のプラクティスや戦略であることを示唆した。
さらに同氏は、今回のイベントの枠組みとテーマが、同社のすべての部門に根ざしている理念、すなわち顧客からのフィードバックを主軸にするという理念に沿っているとの考えも述べた。
同氏によると、多くの顧客は価格の変更よりも、「クラウドがどのように姿を変えていき、AWSが何をもたらしてくれるのか」に興味を抱いているという。
Jassy氏は、AWS製品の次回の値下げについて、顧客やアナリストらが期待できる時期を明らかにしなかったが、2015年中に値下げを実施する可能性がありそうだ。
「当社が値下げすることを引き続き期待してもらってよい」とJassy氏は述べた。「基調講演中に発表しないことにしただけだ」(Jassy氏)
Andy Jassy氏
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。