Hadoopはビッグデータの世界において大きな影響力を維持しており、そのことはOracleのビッグデータ戦略における次の一手にも当てはまる。
Oracleは「Oracle Big Data SQL」を発表した。同製品はSQLをベースにしており、「Oracle Database」と、「NoSQL」フレームワークや「Hadoop」フレームワークとの間でやり取りされるデータの無駄をなくすものだ。
同製品のアプローチによって、データの移送が最小限に抑えられるとされている。これはつまり、計算処理の高速化とともに、データ移送中におけるセキュリティリスクの低減がもたらされることを意味している。
また同製品は、あらゆる種類の構造化されたデータ、および構造化されていないデータをクエリの対象にできると約束している。さらに、Oracle Databaseの持つセキュリティ機能と暗号機能は、HadoopおよびNoSQLのデータすべてに適用することができる。
Oracleは、企業ガバナンスに関する利点だけでなく、同社の製品ポートフォリオ間の連携も強化した。Big Data SQLは「Oracle Big Data Appliance」上で稼働し、同社の旗艦製品である「Oracle Exadata」との緊密な連携を実現している。また、Big Data SQLのエンジンは、Exadataに搭載されているローカルデータクエリのための「Smart Scan」テクノロジといった、同社の製品ポートフォリオでおなじみのものも取り込んでいる。
Big Data Appliance自体は、Oracleが3年前から取り組んでいる製品であり、同社のクラウド戦略にのっとったものだ。
Big Data SQLの利用には「Oracle Database 12c」が必要となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。