前回まで、基幹系システムを対象としたNECのエンタープライズOSSソリューションにフォーカスしてきたが、今回は視点を変えて、基幹系システムの下のレイヤである情報系/Web 2.0システムを対象とした「SpikeSource連携ソリューション」について紹介しよう。すでに同ソリューションを活用した興味深いケースが、いくつか出てきているからだ。
注目アプリケーションを続々認定
SpikeSourceコアスタックについては、特集レポート“OSS導入の切り札「SpikeSourceコアスタック」の真価に迫る”に詳しい解説があるため、ここでは簡単な説明に留めよう。
まず「SpikeSourceコアスタック」とは、ApacheやTomcat、PostgreSQLやMySQLなど代表的なOSSコンポーネントを組み合わせ、独自の検証システムによって動作検証を行うとともに、独自のインストーラとアップデート管理ツールを合わせて提供するものだ。もちろんすべてのコンポーネントはサポート付き。アップデートについても検証済みの情報を提供する。
次に「SpikeSource連携ソリューション」とは、国内で売れ筋あるいは注目度が高いOSSアプリケーションをSpikeSourceコアスタック上で動作検証し、アプリケーションと基盤とを組み合わせて提供するものだ。単一アプリケーションによるターンキーシステムとして提供する「シングルタイプソリューション」と、複数のアプリケーションを組み合わせ、付加機能を追加した「スィートタイプソリューション」がある。
SpikeSource連携ソリューションで提供される認定アプリケーションとしては、SNSの「OpenPNE」、ブログの「Movable Type」、Wikiの「Confluence」などWeb 2.0システム系アプリケーションや、CRMの「SugarCRM」、CMSの「Alfresco」と「XOOPS」、EIPの「U・NEO」といった情報系アプリケーション、さらにはオンラインストレージシステムの「WebFile」などがある。
SpikeSource連携ソリューションのイメージと認定アプリケーション一覧