今月6日、結婚式を8日後に控えた男性が、交通事故によって命を落とした。男性は即死し、3日後に教会で行われた葬儀には、婚約者がウエディングドレス姿で参列し、最後の別れを告げた。メキシコで起きた出来事を同国のニュースメディア『INFO7』などが報じた。
6日午後9時半頃、メキシコのトラスカラ州アクイトラピルコで、エル・ボラさん(El Bola)として知られていたイネス・デ・ヘススさん(Inés de Jesús)が、「フレチャ・アズール(Flecha Azul)」の公共バスにはねられ、その場で命を落とした。
メキシコのニュースメディア『INFO7』によると、エル・ボラさんは当時、ジュースやデザートを販売する屋台で働いて生計を立てていた。また、一部メディアは「エル・ボラさんはバスにはねられ、その後約30メートルも引きずられた」と報じた。バスの運転手は現場から逃走しており、バスがかなりのスピードで走行していたことが判明した。
エル・ボラさんは今月14日、10年をともに過ごしたブレンダ・エスメラルダさん(Brenda Esmeralda)と結婚式を挙げる予定だった。ひき逃げで被害者が命を落としたことに多くの地元民が激怒し、フレチャ・アズールのバスに放火や投石を行う者が現れ、