「Googleドライブ」の保存アイテム数は500万個までという制限が撤廃されたことを、「Google Workspace」の広報担当者が米国時間4月3日夜に明らかにした。
この方針転換は、それまで知られていなかったGoogleドライブの500万個という保存アイテム数制限について、「Reddit」とGoogleのサポートサイトでユーザーが不満を訴え始めたことを受けたもの。Googleがその制限を意図的に設けたことを知ったユーザーらは、同社が通知しなかったことに特に立腹した。Googleドライブに大量のファイルを保存していたユーザーは、新しいアイテムのアップロードやフォルダーの新規作成が突然できなくなり、中には、大量のアイテムの削除や統合を検討せざるを得なくなった人もいた。
Googleドライブチームはその後、この状況に関する最新情報をTwitterで公表した。変更による影響を受けたのは少数のユーザーのみだが、この変更を元に戻し、最適化のための代替手段を検討すると述べている。
We recently rolled out a system update to Drive item limits to preserve stability and optimize performance. While this impacted only a small number of people, we are rolling back this change as we explore alternate approaches to ensure a great experience for all.
— Google Drive (@googledrive) April 4, 2023
同社が2月に導入し始めたGoogleドライブの制限は、業界の規範に逆行するものだ。「Amazon Photos」や「Box」には、アイテム数の制限は設けられていない。この制限は、2TBや30TBといったストレージ容量を有料で利用しているユーザーでも、小さなファイルが500万個に達すれば、ストレージ容量の上限に至っていなくとも、それ以上利用できなくなることを意味している。
市場調査会社のMarketsandMarkets Researchによると、クラウドストレージ市場全体の規模は2022年に786億ドル(約10兆4700億円)に達したという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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