Amazonは米国時間9月25日、シアトルで開催した年次製品発表イベントで、「Alexa」に対応したスマートランプの新製品「Echo Glow」を発表した。タップ操作でランプの色を変えたり、スリープタイマーをセットしたりできるほか、ダンスパーティーやデジタルキャンプファイヤーを始めることも可能だ。米国では25日から予約注文を受け付けており、11月に発売予定だ。価格は29.99ドル(約3200円)。
AmazonはEcho Glowについて、ランプをつけたり消したりするといった操作を通じて、子どもたちがスマートホームと相互にやりとりをする新たな方法を提供する製品と位置づけている。
Echo Glowに加えて、家庭向けに作られた複数の新機能も登場した。その1つが、Amazonが新たに追加した「Alexa Education Skill API」だ。この新しいAPIは、13歳以上の子どもについて、学校での勉強をフォローする保護者を支援することを目的としており、子どもが通う学校で使われている「Canvas」「Kickboard」「Coursera」といったプログラムに家庭から接続できるようになる。
Amazonによれば、あらかじめこのAPIを接続しておけば、保護者がAlexaに「Chrisが今晩やらなくてはいけない宿題は何?」「昨日の数学のテスト、Samの成績はどうだった?」などと尋ねると、Alexaが答えてくれるようになるという。高校生や大学生なら、このAPIを使って、学校の課題や締め切りなどを管理できるようになる。
Amazonはまた、スマートディスプレイの新製品「Echo Show 8」で、子ども向けプログラムの「FreeTime」に新たな機能を導入した。新しいFreeTimeでは、子どもに適した教育コンテンツや強化されたペアレンタルコントロール機能を利用できるほか、ビデオ通話をしたり、スタンプを写真に追加したりできる。子どもたちが電話できる相手は、あらかじめ保護者および相手本人から承認を得ている人のみだ。さらに、画面に表示された歌詞を見ながら歌える機能もある。
そのほか、Amazonはプライバシーの懸念に対応するための機能として「Alexa Communications for Kids」を導入した。この背景には、子どもの権利保護を訴える複数の団体が5月、米連邦取引委員会(FTC)に対して「Echo Dot Kids Edition」を調査するよう求めた一件がある。この件が起きて間もなく、Amazonは自社の音声アシスタントで本人の許可を得ずに子どもの会話を録音していたとして、2件の訴訟を起こされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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