毎年2月、ヨセミテ国立公園にあるホーステール滝は、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の一場面のように、美しくライトアップされる。
条件がそろっているときのみ、滝を流れる水が沈みゆく太陽のオレンジ色の光を反射し、燃えているかのように見える。現在、「firefall」(火の滝)と呼ばれるこの現象を見ることができる2019年のシーズンのまっただ中にあり、この現象を収めた写真はどれも壮観だ。
写真家のSangeeta Dey氏がfirefallを見に行くのは、今回で3回目だった。「2019年は、気温が氷点下になったため滝を流れる水の量が少なかった」と同氏は述べた。「それでも、周辺が雪に包まれていたため、これまで見た中で最も美しいfirefallの1つだった。氷の王国に火が灯っているようだった」(同氏)
ホーステール滝は、ヨセミテ国立公園にある有名な一枚岩「El Capitan」の東面から流れ落ちる。主に12月から4月にかけてのみ流れる滝となっている。
Dey氏はfirefallをじかに見るという幸運な機会について次のように述べた。「映画『インディ・ジョーンズ』で目にするような魔法が起こるのを見ている気分だったが、ここでは、これは現実だ。私は必ず毎年ここへ来て、自然がいかに素晴らしいものかを自分に思い出させたいと思う」
写真家のEric Rubens氏は、自身の体験を「決して忘れることのない1日」だと述べている。同氏が撮影した滝の写真では、溶岩のように光る滝が流れ落ちている。
firefallの写真の大半が見事な風景の眺めに焦点を当てている中、Lightsparq Photographyは、Instagram上で別の視点を展開し、いかに多くの人々が完璧な写真を撮るために集まったかを示している。
2019年の駐車規則により、写真家たちは極寒の雪の中を1マイル(約1.6km)以上歩かなければならない。Lightsparq Photographyは、10分間ほどの現象を見るためだけに、滑りやすくなっている3マイル(約4.8km)の道を苦労して歩いたと述べた。
firefallは2月中にもう何日か現れる可能性があるが、保証はない。「わずかにもやが出ていたり、少し曇っていたりするだけでもその効果が大幅に弱まり、完全に失われることもある」とヨセミテ国立公園の公式サイトに記載されている。firefallを実際に見ることができる人は幸運だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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