報道機関7社(朝日新聞社、産業経済新聞社、日本経済新聞社、毎日新聞社、読売新聞グループ本社、時事通信社、共同通信社)は4月26日、LINE子会社のネクストライブラリが運営するユーザー投稿型キュレーションサイト「NAVERまとめ」に無断転載されていた、報道7社(グループ会社含む)が運営するニュースサイトの写真や画像など計34万件を削除し、著作権侵害に関する権利保護策を実施することで、LINEおよびネクストライブラリと合意したと発表した。
NAVERまとめは、特定のテーマに沿った画像やリンク、動画などを組み合わせたウェブページを作成できるユーザー参加型のサービスで、2009年7月に提供を開始した。2016年12月には、著作権を侵害しているまとめ記事の削除依頼に対するLINE側の対応に批判が集まったこともあったが、同社では改善策を示すなどして対応していた。
しかし、報道7社は2017年8月、NAVERまとめ上に少なくとも3000件の写真や画像が無断で転載されていたことを確認し、LINEに調査と対策を申し入れたという。LINEはこれに応じ、NAVERまとめ全体について調査。その結果、同サービス上の画像・写真、約2700万件(調査当時)のうち、報道7社分(グループ含む)で約34万件の無断転載が見つかったとしている。
その後の協議の結果、LINEとネクストライブラリは、(1)無断転載されていることがわかった写真や画像を削除すること、(2)報道7社がURLを指定したニュースサイトなどから無断転載を防止するため、サイトごとの投稿制限(ドメインブロック)をすることなどの権利保護策を実施することにしたという。なお、報道7社は対策を進めるために、必要に応じてLINEとネクストライブラに情報を提供するとしている。
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