隠さずに言うが、筆者は「Windows」のファンではない。だが、Microsoftも筆者と同じなのかもしれないと思い始めている。
まずは聞いてほしい。11月に、複数のユーザーが「Office 365」が自分の「Chromebook」で稼働することに気づいた。Microsoftから正式な発表は出されていないが、Samsungの「Chromebook Pro」、Googleの「Pixelbook」、Acerの「Chromebook 15」と「Chromebook 11 C771」で、Office 365をダウンロードして動かせることが分かっている。
これまでも、Officeアプリ(「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」)の軽量なウェブ版ならChromebookで使えた。だが、ウェブ版はあまり出来が良くない。MicrosoftはまずAndroid向け「Office Mobile」アプリをリリースし、これをChrome OSでも稼働するようにした。そしてついに、Office 365が利用可能になった。つまり、本物のMicrosoft Officeが使えるのだ。
現在、Office 365ユーザーの数は1億2000万人以上だ。全Officeユーザーの約10%がOffice 365ユーザーだ。家計の苦しい一般ユーザーばかりではない。Skyhigh Networksの2016年の調査によると、100人以上のユーザーがいる企業の91.4%はOffice 365を使っているという。少なくとも1つのOffice 365アプリを使う従業員の割合が6.8%から22.3%へと3倍以上増加したことにより、企業での利用は320%以上増加した。
かつて、Windowsから他のOSへの移行を検討する企業では必ずといっていいほど「でも、Microsoft Officeが使えないだろう」という条件反射的な反対があった。だが今や、Chromebookで使える。
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