IDCは米国時間10月18日、世界のICT市場に関する調査結果を発表した。それによると、IoTやロボティクス、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)といった分野のテクノロジが、世界のICT投資を加速させていくという。
ここでいうICT投資には、従来型のIT支出だけでなく、通信サービスに対する支出も含まれている。IDCによると、2020年には従来型のICT投資の伸びがGDPの伸びを下回るものの、新テクノロジを含めたICT投資の伸びはGDPの伸びの倍になるという。
またIDCは、ICT投資が2016年の4兆3000億ドルから、2021年までに5兆6000億ドルへと大きく伸びると予測している。こうした成長は、6%という年平均成長率(CAGR)に相当する。新テクノロジへの投資は加速するという。
こうした内容は、同社がまとめた最新の「Worldwide Black Book」における予測から抜粋したものだ。これらから、2つのICT市場の状況が浮き彫りになる。従来型のITおよび通信への投資は停滞し、大手のクラウドコンピューティング企業数社に流れるという。従来型のITへの投資は今後の5年間で毎年3~4%増加する一方で、通信分野への投資は毎年1%の増加にとどまると予測されている。
ICT投資の新たな側面として、IoT、AI、ロボティクス、AR、VR、3Dプリンティング、そして次世代のセキュリティなどのテクノロジがある。こうした新しいカテゴリは、2017年の成長率が17%となり、今後数年で成長が加速していくと予想される。
これらの新テクノロジへの投資は2021年までに、ICT投資全体の75%を占めるようになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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