クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営するクラウドワークスは12月8日、クラウドワーカーの働く環境の向上を目指すプロジェクトを開始すると発表した。第1弾として、公開されている仕事に対し、適正な価格であるか、不当な依頼や知的財産権を侵害するおそれがないかなど、ユーザーが評価できる「お仕事評価機能」を、12月12日より公式アプリで提供する。
DeNAが謝罪会見を開く事態にまで発展した、医療キュレーションサービス「WELQ」などで、信ぴょう性の低い記事を大量に制作するために使われていたのが、不特定多数の相手に仕事を依頼するクラウドソーシングサービスだ。クラウドワークスでは、同社のサービスもWELQで利用されていることを認めたうえで、サービス内の機能を追加する姿勢を見せていた。
新たに提供するお仕事評価機能では、公開されている仕事に対して課題と感じる理由を、「曖昧な依頼」「相場より安い」など複数項目から選択でき、その評価データを元に、仕事一覧画面で仕事の表示順を変更できる。評価内容は他のユーザーには通知されず、評価内容を後から変更することも可能。
これにともない、仕事依頼ガイドラインを刷新するほか、ガイドラインに基づいた仕事のモニタリングも強化するという。これまでも利用規約違反の仕事に関してパトロールしていたが、第三者の権利侵害の可能性がある仕事や、専門家による監修が必要でありながら一般ユーザーに依頼している仕事なども対象にするとしている。同社では、2017年1月以降もこのプロジェクトを継続し、プロクラウドワーカー向けのマッチングサービスなどをリリースする予定。
なお、同じくクラウドソーシングサービスを提供するランサーズは12月5日、同社代表取締役社長の秋好陽介氏を長とするランサーズ品質向上委員会を設置すると発表。クライアントの仕事依頼ガイドラインを設けてモニタリング体制を強化し、ガイドラインに適さない依頼をより強力に排除すると説明していた。
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