Amazonが、電子書籍市場での独占的地位を乱用しているとの嫌疑をかけられている件で、欧州当局の調査を終わらせるべく動いているようだ。
欧州委員会は以前から、電子書籍の出版元と結んでいる契約に関してAmazonに対する調査を進めている。Reutersが匿名の情報筋の話として報じたところによると、Amazonは罰金が科せられるのをただ待つのではなく、譲歩する方向で捜査当局と協議しているようだ。
欧州の競争政策を統括する当局がAmazonに対する調査を始めたのは、2015年6月のことだ。調査の中心は欧州における電子書籍で、具体的には英語とドイツ語で出版されている電子書籍が調査対象となっている。
欧州当局は2011年にも、Appleと5つの出版社を対象に同じような独占禁止法違反の調査を行っており、このときは対象企業が欧州当局に譲歩する形で決着を見た。米国でも、価格操作をめぐる同じような訴訟が起こされ、Appleが多額の損害賠償を支払うことになった。Appleは6月より、一部の電子書籍読者に対し、電子書籍代金の払い過ぎに対する補償としてクレジットの提供を開始している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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