BMWが光スキャナを利用して、開発から生産段階で使用できる正確な3Dモデルの作成に取り組んでいる。
レール上の2台のロボットアームが車両全体を走査し(今回使用されたのは、まったく新しい次世代「BMW 5 Series」)、100ミクロンの精度でその車両の3Dモデルを作成する。100ミクロンは、髪の毛1本の平均的な太さに相当する。ロボットアームは80cm×80cm単位で表面を走査し、それらのデータを完全なモデルに集計する。
一連のプロセスの完了までに2~3日かかるが、BMWがこのアイデアを思いつくまでには、それよりもずっと長い時間を要した。この走査方法は、早い段階で寸法の狂いを見つけ出すことができる点で有益だ。作業員がパーツを1つ1つ測定し、それらのデータを集計する作業も不要になる。さらに都合のよいことに、完全に自動化できることから、勤務時間外の稼働も可能だ。
BMWは、ミュンヘンにある同社の製造施設でも同テクノロジを使って個々の金属部品を測定している。BMWはこのテクノロジを自社が抱える世界中の自動車工場に拡大することを検討中だが、当面はもっぱら、ドイツ国内での導入を進める予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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