WhatsAppはすべてのユーザーデータを暗号化すると4月に発表した。しかし、Appleの「iPhone」向け「iOS」ソフトウェアを対象とするWhatsAppの最新版では、一部の情報が無防備な状態のまま放置されているという。セキュリティ研究者のJonathan Zdziarski氏が米国時間7月29日に指摘した。Zdziarski氏は、削除されたチャットの痕跡を発見し、それを組み合わせて会話を復元することに成功したという。消去またはアーカイブしたチャットも復元可能だとしている。
そうした痕跡は「何カ月にもわたって」残ることもあると、Zdziarski氏はブログ記事で述べた。チャットを完全に消し去るには、WhatsAppをスマートフォンから削除するしかなさそうだいう。さらに、Appleの「iMessage」ソフトウェアにも同様の問題があるとする。同氏は3月のブログ記事で、iMessageの問題を紹介している。
WhatsAppユーザーは、この削除済みチャットの問題について慌てる必要はないが、削除したはずの会話が法執行機関などにアクセスされてしまう可能性があることは認識しておくべきだとZdziarski氏は述べた。同氏はこの問題を緩和するさまざまな方法を今回のブログで紹介している。
WhatsAppは2月、同アプリのユーザー数が10億人に達したと発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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