携帯電話キャリア3社は、熊本県で発生した大規模地震に伴い、各社の公衆Wi-Fiを無償で開放した。
各社の説明では、提供するWi-Fiスポットで統一SSID「00000JAPAN」が出現。これを選択すると、キャリアのユーザーでなくともインターネットに接続することができるとしている。Wi-Fiスポットのエリアは各社サイトから確認できる(ドコモ、 KDDI、ソフトバンク)。
今回、熊本県在住の一般の方に、00000JAPANが実際に運用されているのか、ブラウジングなども利用可能か確認をお願いした。結論からすると、コンビニだけでなく各種施設でも利用することができ、インターネットから情報を収集するのには十分な速度が出ているようだ。
実際に00000JAPANを確認したのは、熊本県熊本市中央区内のローソンと、ソフトバンクショップ、熊本県上益城郡内のローソンのほか、熊本と県境にある福岡県大牟田市の大型ショッピングセンター「ゆめタウン」。SSIDは、Wi-Fiスポット一覧の上位に表示され、すぐに探し出すことができたようだ。
接続はiOS/Androidスマートフォンで確認。ブラウジングのほか、TwitterやLINEなどもスムーズに利用できたようだ。また、スポットごとの差異もあるが、接続スピードも十分で、NHK NEWS WEBの視聴にも利用できそうだ。ラジオやテレビチューナーを内蔵していないiPhoneでも、NHKの地震情報を入手できるのは大きな意義がある。
今回、検証をお願いした方によると、「docomoWi-Fi」が提供されているセブンイレブンでは「0000docomo」というSSIDは確認できたものの00000JAPANは表示されなかったという。こちらは熊本県熊本市内と熊本県玉名市内3店舗での確認なので、店舗によっては利用できる可能性もある。
こうした違いはあるものの、多くの施設において無償でインターネット回線が利用できるこの取り組みは、災害時のインフラとして大きな役割を担っているようだ。
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