NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯キャリア3社は4月15日、熊本県で発生した大規模地震に伴い、熊本県内に設置された各社の公衆無線Wi-Fiを無料で開放した。
SSIDは統一されており、「00000JAPAN」を選択すると接続できる。各キャリアのユーザーでなくとも利用可能。Wi-Fiスポットが提供されているエリアは各社のサイトから確認できる(ドコモ、 KDDI、ソフトバンク)。
00000JAPANとは、2014年5月に無線LANビジネス推進連絡会が発表した、大規模災害を想定した公衆Wi-Fiの無料開放に関する取り組み。同連絡会は、携帯キャリアや通信機器ベンダーなどWi-Fiに関わる93の企業・団体が参加し、Wi-Fiの普及や運用、新技術などの導入を検討する4つの委員会で組織されている。
2011年3月に発生した東日本大震災では、各社が公衆Wi-Fiの認証を開放した経緯がある。そうした取り組みを実施する中で浮かび上がった課題を解決すべく、同連絡会では2013年9月に岩手県釜石市で各社の公衆Wi-Fiを無料開放する実証実験を実施。Wi-Fi活用方法の周知や、自治体との連携などを密に行い、災害時のWi-Fi開放に関するガイドラインを策定している。
また、「災害時はセキュリティよりも通信環境の提供が重要」として、携帯キャリア契約外のユーザーでも利用できる、世界初の統一SSIDの提供に至っている。なお、JAPANのあたまに付いている00000という数字だが、多くの機器のソート順を考慮し、最上位に現れやすいようにするための工夫だとしている。
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