HJホールディングスは3月30日、映像配信サービス「Hulu」のPlayStation 4への対応など新施策について発表した。2011年9月のサービス開始以来、非公開としてきた会員数についても3月に100万人に達したことを明らかにした。
HJホールディングスのヴァイス・チェアマンである船越雅史氏は「日本テレビグループ傘下に入る前の会員数は61万人。3月に100万人に達したことを考えると、(買収後の会員数が)多少伸びとしては上がった」と振り返った。なお、サービススタート開始からユーザーの総視聴時間は3億6000万時間に達しており、「たくさん使っていただける、愛されるサービスということを誇りに感じている」(船越氏)とした。
会員数の伸びについては「月額視聴料を1480円から980円に下げた時に大きく伸びたと聞いている。それ以外ではコンテンツの拡充や、米国のコンテンツのキャッチアップ配信などにより、ジリジリと伸びてきたというのが実感」と会員数の増加における感想を話した。
今回の会員数100万人達成を機に、1年間にわたってキャンペーン「フールー、オン」を実施するとのこと。詳細は明らかにされなかったが、4月のタイミングで第1弾キャンペーンを開始する。
また船越氏は「シームレスに使えること、マルチデバイスであることが最大の特徴」とし、4月1日からPlayStation 4に対応することを明らかにした。
PlayStation 4への対応は、ユーザーから最も要望が多かったデバイスの1つであるとのこと。Huluアプリを用いることで、自宅のテレビにて快適にHuluが視聴できる。
一押しコンテンツをトップに配置し、縦に海外ドラマ、洋画、国内ドラマ、邦画などのジャンル、横にスライドすると各ジャンルの作品が深堀りできる、PCなどと同様のデザインを採用。PlayStation 3からの買い替えやほかの機器を使用しているユーザーも、迷わず使えるようなデザインとした。
2015年秋には、米国の動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」も日本でのサービススタートを表明しており、動画配信サービスは競争の激化が予想される。それに対し船越氏は「ビデオ・オン・デマンド(VOD)は始まったばかりの市場で、まだ成長途上。Netflixとはともに切磋琢磨しながら、この市場をもっと大きくしていきたい」と話した。また、今後のコンテンツ拡充については「国内外のコンテンツに加えて、2015年度には新たにHuluオリジナル作品にも挑戦する」と、独自コンテンツの配信も明らかにした。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」