地理情報付きの写真共有サイトPanoramioの創設者たちが、同サイトの閉鎖を決断したGoogleに対して閉鎖の撤回を求めるキャンペーンを開始した。今回の閉鎖決定は、Panoramioの熱心なユーザーたちの怒りを呼んでいる。
同サイトの共同創設者のJoaquin Cuenca Abela氏、Eduardo Manchon Aguilar氏、Jose Florido Conde氏はキャンペーンの中で、「Panoramioのユーザーは9年間にわたり、膨大な時間を費やし、8000万枚もの写真を手間をかけて撮影しては選び出し、共有し、手作業で位置情報を付ける作業を行ってきた」と述べている。「彼らはGoogleに対し、自分たちの写真を『Google Earth』や『Google Maps』に表示する権利を与えた。これと引き換えにPanoramioのコミュニティーを存続させるようGoogleに求めるのは、当然のことだ」
Googleは米国時間9月16日、Panoramioを最終的に閉鎖する予定だと発表した。Panoramioは、位置情報付きの写真をその場所のデータとともに共有し、地図ベースのインターフェースで閲覧できるサイトだ。このサイトを開設したPanoramioは2005年の設立で、2007年にGoogleに買収されたが、Googleは現在、「Views」と呼ばれる新しいサービスへの移行を図っている。
Panoramioの創設者らがキャンペーンを始めたのは23日だが、24日午前の時点で1300名以上の人々が賛同の署名を行っていた。
ただし、Googleは16日の時点で、PanoramioとPanoramioのコミュニティーがViewsの機能に満足できた段階でPanoramioを閉鎖するとの意向を明確に示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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