Lightroom Mobileを使用するためには、デスクトップ版Lightroomにログインして同期を有効にしてから、使用したい特定のコレクションを同期するように設定する。Lightroom Mobileは必要なRAW画像の代替を自動的に生成する。ただしこの場合、デスクトップ版Lightroom内では、ヒストグラムの下のいつもの場所に「Smart Preview」の選択肢が表示されない。ネットワークに接続していれば、選択されたコレクションやその中の画像に行った操作はすべて、自動的に両方の間で同期される。オフライン中に画像を編集したければ、オフライン編集機能を有効にする必要がある。そうしないと、各画像は開いたタイミングで動的にダウンロードされ、一時的にキャッシュされる。
その画像のサイズは、読み込みをむやみに長時間待つ必要はないという意味では小さいが、グループとしては、容量に限りがあるiPadのかなりの部分を占めてしまうほどには大きい(HBOのテレビドラマシリーズ「Silicon Valley」に出てくる驚くべき圧縮アルゴリズムが現実に存在しないのが残念だ)。おそらく、自分のストレージを管理するための同期方法を考え出したくなるだろう。オンラインでの作業時に代替画像のダウンロードを待っていると、インターフェースが表示されるまでに気になるほどの中断が生じるものの、同期自体は、少なくともWi-Fi経由ではかなり素早くシームレスに行われる。またダウンロード済みの画像の作業は同期中でも行える。
作業は一度に1つのカタログでしか行えない(念のために説明すると、Lightroomの画像はカタログと呼ばれるデータベースにマップされていて、このカタログ内でコレクションを作成できる。Lightroomでは1つのカタログしか開くことができない)。その代わりにこのアプリでは、ユーザーがログインしているオープンカタログはどんなものでも同期を試みて、そのカタログに切り替えるよう勧めてくる。そのため、例えばオフィスのマシンで画像を編集してから、自宅に戻り、違うマシンからログインするような場合、そのカタログを同期するように切り替えることができる。そうすることで、以前同期したカタログはデバイスから消去される。カメラロールから写真をインポートして、それを自動で同期してデスクトップに戻すこともできる。
このアーキテクチャにはメリットとデメリットがある。良い面は、iPadのストレージがあふれてしまうことがない点だ。しかし異なるプロジェクトを順番に作業しているのでないかぎり、カタログの削除と再同期が常に行われることにもなる。それが問題となるかどうかは、あなたのワークフローによって違うだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス