あなたは「Lightroom」の熱心なユーザーで、外出先で、あるいはソファーでくつろぎながら画像加工ができるモバイルアプリの登場をずっと待っていた(本当に待って、待ち続けていた)人の1人だろうか。そうだとしたら、AdobeのLightroom公式コンパニオンアプリがついに登場した。それはまだ完璧とは言えないものの、辛抱強く待っていたユーザーの多くを満足させるはずだ。誤解のないように言っておきたいのは、これはスタンドアロンアプリではないという点だ。フル解像度の画像を取り込むにはデスクトップ版Lightroomが必要になる。また、「Photosmith」のようなほかのLightroomコンパニオンアプリにある整理ツールやフル解像度プレビューの多くは、このアプリでは利用できない。しかし代わりに、はるかに速いパフォーマンスと、しっかりとした画像修正機能を手に入れることができる。
「Lightroom Mobile」は、Lightroomが含まれたAdobeのサブスクリプションプログラムのいずれかを利用していれば「無料」だ。ただし「Creative Cloud Enterprise」は、現時点では導入の妨げになる技術的問題があるため対象外だ。Lightroom Mobileを使うには、同時にリリースされた「Lightroom 5.4」が必要になる。サブスクリプションがない場合、Lightroom MobileとLightroom 5.4の両方を、Creative Cloudの30日間無料体験と同時に利用できる。あるいは、Lightroom 5.4への永続ライセンスアップデートがついた、30日間無料体験も利用できる。現時点でLightroom Mobileは、「iOS 7」を搭載した「iPad 2」以降のデバイスでのみ動作する。
サブスクリプション方式のソフトウェアを売り込んでくるのはわずらわしいことだが、AdobeのLightroom Mobileが、クラウド志向の強いLightroomの最新版を必要とするのには技術的に見て正当な理由があるようだ。Lightroom MobileはLightroom 5で採用された「Smart Preview」代替ファイルを利用しており、それをデスクトップとモバイルの間で同期する際にクラウドサーバを使っている。Photosmithでは、このアプリとLightroomのデスクトップ版が同じネットワーク上にないと同期できないのに対して、Lightroom Mobileではネットワーク接続さえあればよい。残念ながら、ネットワーク接続なしでのピアツーピア接続はできない。
同期済みのコレクションは、通常のCreative Cloudのファイルビューには表示されない。代わりに、Adobeはコレクションの表示ができるlightroom.adobe.comというサブドメインを作成している。このサブドメインにはいずれ、さらに多くの機能が追加されていくだろう。
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