俳優Ashton Kutcherが主演する故Steve Jobs氏の伝記映画「JOBS」が米国で劇場公開されたが、各方面の評価はあまり芳しくない。
Rotten Tomatoesで約25%の支持率となったこの映画は、The Washington Postによると、Jobs氏の経歴に重点を置き過ぎており、人間同士のつながりがほとんど描かれていないという。同紙はJoshua Michael Stern監督について、「タイトルにもなっているSteve Jobs氏という人物を深く理解するのに役立つかもしれない出会いよりも、舞台裏で行われた人々の駆け引きに労力をかけ過ぎている」と評している。
技術系サイトのMashableも同じ問題を指摘し、この映画は「描いている出来事の上っ面を撫でているにすぎない」と評価した。
The New York Timesは次のような書き出しで辛口の批評を加えている。「自分の生涯を描いた新作映画に『PowerPoint』の魅力が満載されていると知ったら、本人は激怒するだろう」
技術系ブログのMacworldは次のようにコメントしている。「Jobs氏と同氏が先導役のひとりとなった技術革命について、小手先だけの、ありきたりで、挙げ句の果てには独創性のない視点で描かれている。確かに無難な出来ではあるが、これらの形容詞のどれも、この人物本人や彼が手がけた製品に当てはまらないことを考えると、おかしな話だ」
中でも最も辛辣に酷評しているのが英国のThe Guardianで、次のように述べている。「Stern監督がこの製品をAppleで提出したとしたら、Jobs氏は散々こきおろして突き返していたはずで、どれほどくだらないものか、どんな映画なのか誰にも知られることはなかっただろう」
米CNETでは、この映画が2013年1月にSundance Film Festivalで初上映された際に、「特に失望したのは、大きな歴史的偉業を考えると、この映画がいかに浅く感じられたかという点だ」と評していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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