ロボット工学のエキスパートになりたい?レゴは好き?スマートフォンかタブレットを所有している?「LEGO MINDSTORMS EV3」(EV3)はそういった人向けのオモチャと言えるかもしれない。
「LEGO MINDSTORMS」はプログラム可能なロボットのキットであり、最初の製品が発売されてから既に何年も経っている。しかし、この秋に一般発売されるEV3ではついに、アプリを通じてスマートフォンやタブレットと連携できるようになる。このアプリがリモコンやプログラミングツールとして動作するという点を考えると、これはワクワクする進歩と言えるだろう。
残念ながら、EV3向けのアプリは「iOS」版と「Android」版ともにまだ提供されていないためテストできなかったものの、試用品として送られてきたEV3のパッケージは米国で9月1日に発売されるものと同じであった。以前のMINDSTORMSロボットと同様に、「Intelligent Brick」(日本での名称は「インテリジェントブロック」)と呼ばれる頭脳部分は、USBケーブルと専用ソフトウェアを用いることでMacやWindowsマシンと接続できるようになっている。こういった接続によってMINDSTORMSロボットやIntelligent Brick自体をプログラムするわけである。なお、EV3のIntelligent Brickには「ARM9」プロセッサと液晶画面が搭載されている。
米CNETは「International Consumer Electronics Show(CES)」が開催された際に、EV3の紹介とその可能性に関する記事を執筆していたものの、今回初めて付き添いの担当者がいない場所で、われわれ自身の手によって使用できるようになったというわけだ。
349.99ドルのEV3セットには「LEGO TECHNIC」の部品が550個以上含まれており、戦車のような追跡ロボットからサソリのような生物型ロボット、二足歩行型射撃ロボットといった、さまざまなロボットを作るうえで必要となるパーツもすべてそろっている。また、3つのモーターと赤外線センサ、カラーセンサ、タッチセンサも用意されている。さらに、MINDSTORMSをUSB経由でWi-Fiネットワークに接続したり、SDカードスロット経由でメモリを追加することもできる。
Intelligent Brickには16Mバイトのフラッシュメモリと64MバイトのRAM、Bluetooth 2.1、電話のモジュラージャックのようなコネクタが付いたケーブルを接続できる入力ポートと出力ポートがそれぞれ4つ、液晶ディスプレイ、スピーカが搭載されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス