Motorolaが「Motorola Moto X」を華々しく発表した。このスマートフォンは、革新的なデザインと機能を約束しており、それには、ほかのスマートフォンよりも優れた状況認識機能、そして、ケースを用いなくても自分のスマートフォンをユニークなものにできるカスタマイズ可能なデザインが含まれている。
だが、Motorolaの主張全てをもってしても、このGoogleの新しいフラッグシップスマートフォンは、その最も手ごわい競争相手をすぐに打ち負かすことができない。その競争相手とは、勢いに乗るサムスンの「GALAXY S4」だ。この記事では、この2種類のスマートフォンを比較する。
巨大なGALAXY S4と比べると短いMoto Xは、背面が平らではなく湾曲しているため、手の中でしっくりくるようになっている。その丸みはテーブルの上に置くとわかりやすく、笑みを浮かべたの口元のように湾曲している。
背面には興味深いくぼみやディンプルがあり、さらに手で持つとちょうど良い位置にくるMotorolaロゴもくぼんでいる。マットでソフトな感触の表面加工は、模様のある表面に指紋などがつかないようになっており、同時にスマートフォンが手から滑り落ちるのを防いでいる。
物理的ボタンや静電容量式ボタンの代わりに、オンスクリーンナビゲーションコントロールもついている。全体として、Moto Xのルックアンドフィールは、滑らかで高い光沢を持つGALAXY S4よりも高級感がある。
GALAXY S4と同様に、Moto Xにはホワイトとブラックの2色があり、よりカラフルなカバーや背面プレートでドレスアップできるようになっている。
Motorolaのパーソナライズ機能の中心となっているのが、竹、チーク、黒檀、シタンなどの素材でできた背面で、これはいずれ「Moto Maker」のウェブサイトから購入できるようになる。鮮やかなカラーバリエーションがあるケースも、個性を主張するのに役立つだろう。サムスンの端末の差別化に最も貢献しているのは、後から購入できる「S View Cover」だ。
比較的小型なMotorola Moto Xは、720p、HD解像度(1280×720ピクセル)の4.7インチAMOLEDディスプレイを備えている。GALAXY S4のより大きな5インチ、フル1080p解像度のスクリーンと比較してみて欲しい。
ピクセル密度については、Moto Xが312ppi、一方のGALAXY S4が441ppiだ。GALAXY S4では細い線や、拡大した文字、一部の画像がよりシャープに見えるかもしれないが、Moto Xも鮮明で、ぼやけて見えたりはしない。
Moto Xは、カメラの面でもピクセル数は少ないが、この新製品の写真撮影機能を軽くみる前に、ピクセル数が必ずしも写真の質の高さにつながるわけではないことを心に留めておいて欲しい。
新しいMoto Xの10メガピクセルのカメラは、「Clear Pixel」と呼ばれるテクノロジを使っている。これは、取り込む光の量を75%増やすことで、日の当たる場所や夜景の写真をより正確に撮れるようにするテクノロジだ。Moto Xは、新しいVerizon向け「Droid」の3機種と同様に、シェイクすることでカメラを起動できる。
サムスンについていえば、その13メガピクセルのカメラには、たくさんのプリセットモードや、前面カメラと背面カメラの写真を合成する設定といった、遊び心に満ちたオプションがついている。
Motorolaのこれまでの写真の画質は、よく言っても頼りないものだった。同社は、一般的に良いとされるサムスンの画質に近づくためにも、クリアで鮮明な、色彩豊かな写真を撮影できるようにする必要がある。
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