スターフェスティバルは8月5日、ジャフコが運営する投資事業有限責任組合を引受先とした第三者割当増資等を実施。総額10億円を調達したことを明らかにした。
スターフェスティバルは、210ブランド4000種類の弁当、ケータリング商品を提供するデリバリーサービス「ごちクル」を運営している。
飲食店とメニューを共同開発することで、商品力を強化。基本2日前までの事前予約制にして店舗の在庫リスクを軽減。配送も提携する運送業者が担当する。さらに社内にはコンシェルジュ型のコールセンターを用意。顧客のニーズや条件に合わせた弁当を提案するという。現在、注文はネット対電話対ファックスで5対4対1程度となっている。
これまで展開していた関東、関西、中部、九州(福岡)の各都市部エリアに加えて、2012年12月に東北(仙台)での営業を開始。4月には名古屋支店、5月には福岡支店も開設して、営業体制も強化している。
6月には提供食数で300万食を突破。2013年6月期の売上高は前期比300%の成長となる約20億円となった。「2月のテレビ露出がきっかけに認知度が上がったこともあるが、エリア毎の営業活動が奏功している。また、商品ラインアップで高級価格帯を強化したところ、接待向けなどのニーズをつかむことができた」(スターフェスティバル ごちクル主宰 ごちクル本部 本部長の濱野亜紀氏)
10億円という大規模な資金を調達した同社が狙うのは、サービスエリアの拡大だ。すでにサービスを開始している仙台に加えて、札幌にも支店を開設予定。さらに広島についても年内の支社開設を目指す。「政令指定都市を中心に、全国展開を目指す」(濱野氏)
スターフェスティバルのパートナーとなるのは飲食店や弁当の製造工場。全国展開によって、「たとえばある地域の飲食店が提供するメニューを、全国の製造工場でOEM生産して全国で展開するといったこともできるようになる。今までなかったニーズが取り込めるのではないか」(濱野氏)と語る。
一方で、マーケティング活動に関しては、積極的に資本を投下する予定はあまりないという。「300万食を提供したとは言え、(1件の注文が数十~百食のため)リーチできているのは数万人。マス的な広告を出すのではなく、実際に注文をするような総務、経理、人事といった職種に対してピンポイントにアプローチすることが重要」(濱野氏)
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