企業向けのソーシャルメディア管理サービスを提供するHootsuiteは、1億6500万ドル規模の資金調達ラウンドを完了した。創設から4年になる同社の評価額は明らかにされていない。この資金調達ラウンドの幹事会社は、ニューヨークを拠点とする経験豊富なInsight Venture Partnersだ。Insight Venture Partnersは、Tumblrにレイトステージ資金を提供したベンチャーキャピタルであり、Twitterの株式もまだかなり保有している。
Hootsuiteの最高経営責任者(CEO)を務めるRyan Homes氏が米CNETに語ったところによると、今回のラウンドで調達した潤沢な現金は、雇用や国際展開、ソーシャル広告および分析分野における企業買収に充てる計画だという。また、巨額の資金調達には、金額が明らかにされていない二次的構成要素が含まれる。つまり、調達資金の一部は、実際の事業に使われるのではなく、同社の内部関係者に直接支払われるということだ。
Hootsuiteは中核事業として、中小企業や大企業に各種ソーシャルメディアのアカウントやチームメンバーを管理するダッシュボードツールを提供している。単純な用途に思えるが、Homes氏によると、今日の企業にとって避けて通れない問題に対応する製品だという。同氏がこう述べているのは、企業の多くが顧客サポートのチャネルとしてFacebookやTwitterなどのサービスを利用しているからだ。
「非常に魅力的な製品だからといって、必ず価値を高めて優れた真価を発揮してくれるとは限らない。当社の製品は、苦痛の種をなくす・・・われわれは、ソーシャルメディア界のスイスのようなものだ。TwitterやFacebook、LinkedInなど30を超えるソーシャルネットワークの間で中立な立場を守っている。日常的なソーシャルメディアにおけるメッセージングで最も大きな効果が得られるところを知る手がかりを提供できる。これは、大いに人々の役に立つ」(Homes氏)
従業員数300人超のまだ比較的小規模なHootsuiteは、巨額の資金調達によって、ソーシャルメディア管理企業やソーシャルメディア分析企業を買収して法人顧客に製品やサービスを提供してきたAdobe SystemsやSalesforce.comなど大手企業との競争力を手に入れようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力