Cloud Outlinerは、EvernoteとiCloudで同期できるアウトラインエディタ。iPhoneとiPadの両方で使用できるユニバーサルアプリだ。複数行の選択、移動、コピー&ペースト、レベルの変更などが可能なため、アイデア出しや書籍の構成などの文章作成ツールとして使えるほか、チェックボックスの表示/非表示を切り替えられ、チェックリストとしても使用できる。ユーザーインターフェースは英語だが、日本語の入力に問題はない。
涼しげなブルーを基調としたデザインで、文字の色も濃いブルー(変更不可)。「Basic Tips」という文書があらかじめ作成されており、これがマニュアルになっている。1行のみの行には、先頭に「●」が付き、下のレベルにも行がある場合は、「▼」が付く。チェックボックスを表示させると、この記号の直後にチェックボックスが表示される。行のレベルを変更するには、行を選択して左右いずれかにスライドさせるか、画面右下隅に並んでいる「◀」または「▶」アイコンをタップする。行の並べ替えも簡単で、行の右端にある3本線のアイコンを押しながら行を移動させる。
複数行のコピーや移動ができるのも便利だ。行を選択すると、行の上下に選択中であることを示す青い点が表示されるので、この青い点を上下に移動させて、選択範囲を変更する。複数行が選択された状態で、画面下部の左から3番目のファイルが重なりあったアイコンをタップすると、選択している行がクリップボードにコピーされる。ファイルに下向き矢印が付いたアイコンをタップすると、現在選択中の行のすぐ下に、コピーした内容が貼り付けられる。他のアプリや、メールの作成画面にも、通常のテキストとして貼り付けることが可能だ。
iCloudを利用すると、iPhoneやiPadなど、複数のiOSデバイスで文書を同期できる。iCloudは、iPhone標準の「設定」から、Cloud Outlinerの設定画面を開き、「iCloudを使用する」をオンにして設定する。Evernoteとの同期は、アプリ内で行う。同期する文書を表示した状態で、画面右上の矢印アイコンをタップすると表示されるメニューから「Sync with Evernote」を選択する。初回は、Evernoteとの連携認証画面にジャンプするが、次回からは直接Evernoteに文書が送信される。また、テキスト形式やOPML形式でメールすることもできる。
アウトラインエディタは、行や段落の組み替えやすさが重要だ。その点、このCloud Outlinerは非常に優秀な機能と操作感を持っていると言える。他の有名なアウトラインエディタに比べて低価格でありながら、機能も充実しているので、入れておけば、企画にチェックリスト作成にと重宝するだろう。
>>Cloud Outlinerのダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス