このような状況において、ネットワーク接続が必要なワードプロセッサに頼ることなど絶対にできなかった。
したがって、同展示会の期間中は「Microsoft Word」に戻ることになった。
ネットワーク障害ということに関して、このような展示会の状況はやや極端かもしれないということは分かっているが、カリフォルニア州にあった筆者の以前の自宅や、英国にある現在の自宅の周辺で自動車を運転しているときも、ネットワークが機能しないことが何度もあった。ロンドン行きの電車に乗る(昔ながらの通勤の状況だ。そのようなものがあったとすればの話だが)というのもその一例だ。
Googleは数年前に、現在は開発が打ち切られている「Gears」プラグインを利用して、オフラインのGoogle Docsを実現しようとしていた。しかし、いくつかの理由で筆者にとっては使い物にならなかった。まず、筆者は外出時には「Mac」を使用しているが、Gearsは「Mac OS X Snow Leopard」のリリースにともなって動かなくなった。また、これはユーザーエラーの類かもしれないが、筆者にはとにかく使いにくかった。
そう感じていたのは筆者だけではない。オフライン機能は比較的利用されていなかった。そのため、Googleが2010年にGoogle Docsのオーバーホールでオフライン機能を一時的に中止すると発表したとき、おそらくダメージは最小限だっただろう。このオーバーホールのほかの面については、新機能のために筆者は気に入っている。
製品マネージャーのAnil Sabharwal氏は当時のブログ記事で次のように述べていた。「2010年5月3日より、Docsのオフラインサポートを一時的に中止する必要がある。これが一部のユーザーにとって重要な機能であることは承知している。現在、新しい改善されたHTML5ベースのオフラインオプションをGoogle Docsに復活させるために努力している」
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