W3Cは米国時間1月28日、ウェブアプリケーション向けの新しいタッチスクリーン規格をエディターズドラフトとして公開した。同ドラフトはスクリーンを持たない描画タブレットなどの端末も対象にしているが、タッチスクリーンの重要性がさらに高まっているのは今日注目を集めているスマートフォン市場のおかげである。ハイエンドのスマートフォンからローエンドの機種、タブレットへと搭載対象が拡大されるにつれ、タッチスクリーンは主要なユーザーインターフェースとなりつつある。
規格が策定されれば、複数のブラウザで動作するウェブアプリケーションソフトウェアを作成することが可能となり、プログラマーらの作業が軽減される。
当然ながら現在も、タッチスクリーンを使ってモバイルブラウザをある程度うまく動かすことは可能だ。しかし、本来ならタッチスクリーンではマウスとは異なる機能が実現できるはずなのに、現状は主にマウス操作を再現しているだけというのが実態。マウスとタッチスクリーンの明らかな違いの1つがマルチタッチだが、今回のドラフト仕様ではタッチイベントの圧力やタッチ領域の範囲といった細かい情報も対象としている。
同仕様では、ブラウザがいかにして情報を標準的な方法でウェブアプリケーションに報告するかを定義することにより、プログラマーが各種イベントに対応するソフトウェアを記述できるようにする。多くのウェブ仕様と同様に、実際のブラウザが検討材料として使用されている。今回使用されているのは、Appleの「Safari」。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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