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リチウムイオンバッテリを長持ちさせる--5つのヒントを紹介

文:Michael Kassner(Special to TechRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎2010年09月22日 08時30分
特集

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 今日のモバイル全盛の世界では、バッテリ寿命は貴重だ。信じられないなら、空港に行って出張に行くビジネスマンたちを見てみるといい。2人が1つしかないコンセントの前で鉢合わせになると、途端に険悪な雰囲気になる。

 バッテリの残量を長く保つための方法は、すぐに身につけることができる。しかし、バッテリそのものをどう扱ったらいいかは、あまり知られていない。これも同じくらい重要なことだ。そのことによって、バッテリは効率よく働くようになる。この記事では、リチウムイオンバッテリをよい状態に保つための方法をいくつか紹介する。

1.バッテリを室温に保つ

 これは、セ氏20度から25度の間を意味している。リチウムイオンバッテリにとって最悪なことは、フル充電の状態で温度を上昇させられることだ。気温が高いときには、車の中にバッテリを放置したり、モバイル機器を車の中で充電したりしない方がいい。熱はリチウムイオンのバッテリ寿命を減らす原因の中で最大の要因だ。

2.スペアのバッテリを持ち運ぶより、大容量リチウムイオンバッテリを使う

 バッテリは、使用されているかどうかに関わらず、時間が経てば劣化する。このため、スペアバッテリが、使われているバッテリより長く持つということはない。バッテリを購入する際には、この劣化する性質を念頭に置いておく必要がある。また、購入の際は最近製造されたものを手に入れるようにすること。

3.(通常の場合)完全放電を避け、部分放電に止めること

 ニッカドバッテリとは異なり、リチウムイオンバッテリにはメモリ効果はない。これは、重放電サイクルは不要だということを意味している。むしろ、部分放電サイクルの方がバッテリにはよい。

 ただし、例外が1つある。バッテリ専門家は、リチウムイオンバッテリは、30回の充電ごとにほぼ完全に放電させるべきだと述べている。部分放電を繰り返していると、「digital memory」と呼ばれる状態になり、デバイスの電源メーターの精度が悪くなってしまう。この場合、バッテリを最後まで使い切り、その後再充電してやれば、電源メーターは再調整される。

4.リチウムイオンバッテリを完全に放電させるのを避ける

 リチウムイオンバッテリがセルあたり2.5ボルト未満まで放電されると、保護回路が働いてバッテリは死んだようになる。こうなると、通常の充電器は使えなくなる。回復機能のついているバッテリテスタを使わなければ、そのバッテリを再充電できる可能性はない。

 また、安全上の理由から、重放電した状態で数カ月間保存されていたリチウムイオンバッテリを再充電すべきではない。

5.長期間仕舞っておく場合には、バッテリを約40%まで放電した状態で、温度の低い場所に保管する

 筆者は自分のノートPCのために、常に予備のバッテリを持っていたが、1つめのバッテリほど長く使えたことがなかった。今では、その理由は完全に充電した状態で保管していたためだということを知っている。そのような方法で保管すると、リチウムイオンの酸化が急速に進む。リチウムイオンバッテリを保管する場合は、40%まで放電させ、冷蔵庫(冷凍庫ではなく)に入れておくことを勧める。

まとめ

 リチウムイオンバッテリは、それ以前のバッテリよりも大きく改善されている。リチウムイオンバッテリを500回充放電するということも珍しい事ではない。上記のガイドラインに従っておけば、大丈夫だろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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