YouTubeは米国時間7月9日、映画の標準解像度である4Kをサポートしたと発表した。「4096×2304ピクセルという4Kは1080pの4倍を超えるサイズだ」と、YouTubeのエンジニアRamesh Sarukkai氏が公式ブログの声明で説明しているように、2048×1080ピクセルで映画を上映しているIMAXの解像度さえ大きく超えている。
4Kの良さは試してみないと分からないことから、YouTubeはオリジナルの4K解像度で再生できる5種類の動画の特別なリストを用意している。ただし、これらの動画をきちんと再生するには、相当大きな通信速度や対応機器が必要だ、とSarukkai氏は述べている。
こうした要件に関していえば、一般家庭のユーザーが4K動画を本来の解像度で楽しむためには、たとえ高速接続を確保していても、それなりの機器が必要になる。つまり大型ディスプレイや4K対応プロジェクタなどで、これらは決して安価ではない。また、見た目は鮮明でも、4K動画のストリーミングを行うには、それよりずっと解像度の低いHDクラスの動画においても欠かせない大幅な圧縮が必要になることに注意したい。つまり、配信元からのストリーミングで見る場合、本来よりも大分遅いビットレートで再生されるということになる。小さな画面ではそれほど目立たないが、大画面となると圧縮による不自然なところが目につきやすい。
消費者向けの大部分の高精細テレビではいまも1080pが最上位で、YouTubeのサービスもこれまで1080pが限界だった。「iPhone 4」や「HTC Evo」といった携帯電話の新機種はやっと720pに達したところで、1080pを超える解像度は特別な映画用機器にほぼ限られている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力