4001fieldは7月6日、最新のiPhoneやiPadのアプリ情報を発表するイベント「I Love iPhone × Apps vol.4」を開催した。
iPhoneが日本で発売されてから間もなく2年となる。スマートフォン=男性、ビジネスマンというイメージだったが、このところ女性ユーザーの比率が高まっているという。今回は、イマジニア、電通、ディスカヴァー・トゥエンティワン、カプコン、APPLIYAらが新作アプリを発表。中でも目立ったのが女性向けのアプリである。
イマジニアは、7月をめどに「リラックマTouch!」と「リラックマPhoto」を発売する。リラックマTouch!は、画面に登場するリラックマをなでたりつついたりしてコミュニケーションを楽しめる癒し系アプリだ。iPhoneの特性を生かし、傾けたり息を吹きかけたりして反応を楽しむこともできる。料金は無料。
リラックマPhotoは、撮影した写真とリラックマのキャラクターを合成できるアプリだ。リラックマが写真に落書きをしてくれる機能も付いている。価格は350円の見込み。
イマジニアでは、iPhoneにおける女性ユーザーの増加を実感しているとして、今後もサンエックスのキャラクターを中心にさらに女性向けのアプリを増やしていく考えを示した。このほかにも、イマジニアは英検や漢検などの検定コンテンツを始めとした学習コンテンツも拡充していくという。これまで、携帯電話やニンテンドーDS向けのコンテンツで培ってきたノウハウをもとに、iPhoneアプリに本格参入していくとしている。
カプコンは、これまでiPhone向けに「ストリートファイター4」や「魔界村騎士列伝」「逆転裁判」「バイオハザード4」など、主に男性をターゲットにしたコンテンツを多く投入してきた。
しかし、iPhoneユーザーが増えてきたことを背景に、女性をメインターゲットにしたタイトルやゲームに慣れていない人でも楽しめるタイトルを増やしていくという。
その第1弾として登場するのが、「ハローキティのパラシュートパラダイス(仮)」だ。キティちゃんを操作して、空中に浮いているリンゴなどのアイテムを入手し、ハイスコアを目指すというもの。ゲーム中に入手したアイテムを使って、キティちゃんの部屋を好みにカスタマイズする機能などもあるという。配信は夏を予定しており、詳細はTwitter上で公開するとのことだ。
ディスカヴァー・トゥエンティワンは、iPhone/iPad向けにストリートスナップを集めたアプリ「STYLE from TOKYO」を発表。ファッションモデル兼フォトグラファーのシトウレイさんによるもの。それぞれの写真には、写真や被写体に関する背景説明を日本語と英語の2カ国語で記載しており、日本のみならず海外市場も強く意識したものになっている。動画や音声、感想をつぶやけるTwitterへのリンクなど、電子書籍ならではの機能やコンテンツも収録されている。
価格はiPad版が1000円(期間限定価格800円)、iPhoneが450円。7月に春夏版、冬頃に秋冬版を販売した後、2011年春をめどにこれらをまとめた紙の書籍を刊行する予定という。
ディスカヴァー・トゥエンティワンは、このアプリのテンプレートをユニークとともに共同開発。このテンプレートをもとに、さらなるコンテンツの拡充を考えているという。
アプリの企画制作を行うAPPLIYAは、iPadについて、スマートフォンの持つ特性と老若男女が直感的に使える利便性、PCの持つ特性が進化したものと説明した。
モルガンスタンレーは、iPad市場について年間で1300万台売り上げると予想しているという。また米国ではiPhoneユーザーにおいて35歳以上の比率は53%なのに対し、iPadユーザーの75%が35歳以上だという。日本における調査でも、iPadは無職や主婦層がiPadに特に高い関心を寄せているという。
また、アプリの購入比率を見ると、iPhone/iPod touchユーザーが購入するものの多くはゲームなのに対し、iPadユーザーはゲームとコンテンツ、生産性、ユーティリティとほぼ均等に購入しているほか、iPadアプリの平均単価も4倍以上高いとし、「iPadはPCでもiPhoneでもない新しいメディア」と分析した。
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