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モーフ・ラボ、クラウド環境の構築、管理を自動化するアプライアンス最新版

田中好伸(編集部)2010年05月12日 20時17分

 モーフ・ラボは5月12日、クラウド環境の構築と管理、アプリケーションの配布を自動化するアプライアンスの最新版「mCloud Controller 2.1」の販売を開始した。

 mCloud Controllerは、クラウド環境の制御や管理を自動化するエンジンを搭載しており、サーバ間のルーティングやバックアップ、アプリケーションサーバやデータベースサーバの設定など、従来はインフラ技術者でなければ構築できなかった環境設定作業を、GUI上で数回のクリックで開発者自身で行うようになっている。開発済みのアプリケーションの実装や監視を自動化するエンジンも搭載しており、アプリケーションごとの詳細な環境設定やリソース確保なども自動的に処理できるという。データセンター事業者やプライベートクラウド管理者が既存のサーバリソースのフロントエンドに組み合わせられるようになっている。

 最新版の2.1では、EucalyptusなどのクラウドコントローラをGUIで制御、管理できるようになっている。ユーザー管理、課金や利用状況などのレポート管理、開発者画面、各種テンプレート、仮想マシンの設定管理などのクラウド管理で必要となる操作を管理者GUIから操作できる。同社によれば、クラウドサービス提供者向けの管理画面を提供するプラットフォームは世界初という。

 また最新版では、クラウド環境を「クラウド全体」「特定クラスタ」「仮想サーバ」「CPUやメモリなどのリソース」という順番でドリルダウンして稼働状態を確認できる。最新版から提供される「クラウドダッシュボード」ではCPUやメモリ、データ転送量など仮想マシンやアプリケーションに関する情報をグラフで確認、月間のデータ転送量、ファイルやデータベースの使用量もリアルタイムで把握できるとしている。

 最新版では、クラウドでは必須とされる高可用性環境を標準でサポート、管理者は煩雑で複雑な設定をする必要がなくなっている。「仮想マシン自動修復」機能を新たに搭載することで、クラウド環境に問題が発生した際に迅速にシステム復旧できるようになったとしている。

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