Mozillaは、「Firefox 4.0」の将来を思わせる外観を示したモックアップを公開した。それを見た筆者の頭には、「Google Chrome」という2語が浮かんだ。
Mozillaは先週、完成がより間近な「Firefox 3.7」のモックアップをいくつか公開したが、それらのモックアップでは同ブラウザのタイトルバーがなくなっていた。その代わりとして、2008年9月に初登場したChromeと同じように、右側にドロップダウン式のメニューボタンが2つ配置されている。その一方でFirefox 4.0のモックアップでは、2つのオプションが提供されている。1つは3.7のアイデアに似たもので、もう1つはChromeの方向性により近づいている。
具体的に言うと、2つ目のFirefox 4.0モックアップでは、従来、ウィンドウタイトルバーがあった画面最上部に複数のブラウザタブが配置されている。以下の画像を見れば分かるように、これはGoogleがChromeで採用したのと同じアプローチだ。
Mozillaは、これらのデザインについてコメントを求めている。Firefoxの開発者は、これらのデザインは「ブレインストーミングや研究」のためのものであり完成品ではないと断っている。
Mozillaによると、「さらに議論を呼ぶであろうタブを一番上に配置するというコンセプト」には、垂直方向のスペース節約や視覚的煩雑さの排除といった利点があるという。一方で、このコンセプトは従来と異なるものであり、ユーザーインターフェースのパーツを動かすことになるため、ユーザーの混乱を招く恐れがある。さらに、タイトルバーがなくなることにより、ユーザーはタブ内に表示される部分的なウェブページタイトルしか見られなくなるというマイナス面もある。
Firefoxの場合、タブを一番上に配置することは、「Electrolysis」のコンセプトと上手く合致する。Electrolysisは、それぞれのタブを別々のコンピューティングプロセスにする内部の変更点を取り入れたプラットフォームのことで、「Content Processes」としても知られている。この変更によって、パフォーマンスや安定性、セキュリティが向上する可能性があるが、必要なメモリも多くなる。
さらに、Firefox 4.0のモックアップでは、アドレスバーの右側にコンビネーションボタンが配置されている。これは、ブラウザが実行しようとしていることに応じて挙動を変化させるボタンで、アドレスを入力したページの読み込みを始めたり、読み込み中に読み込みを中止したり、読み込み完了後に再読み込みを行ったりするのに使うことができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス