シャープは6月11日、初となる家庭用照明器具、LED電球9機種を発表した。LED電球としては業界で初めて付属リモコンによる調色機能を備える。発売は7月15日から。価格はオープン。
発表されたのは、リモコンを付属し調色、調光機能を備えた「DL-L60AV」、明るさ560ルーメンを実現した「DL-L601N」を含む600シリーズ5機種と、1円の電気代で約11時間の使用ができる「DL-L401N/L」を含む400シリーズ4機種の全9機種。いずれも寿命は約4万時間としており、DL-L60AV以外の機種には昼白色タイプのNと電球色タイプのLという2タイプを揃えた。
シャープ執行役員健康・環境システム事業部長の高橋興三氏は「シャープでは、オイルショックの起こった1973年に液晶電卓、バブル崩壊後の1991年にビデオカメラ『液晶ビューカム』、ITバブルが崩壊した2001年に液晶テレビ『AQUOS』と、厳しいときこそ驚きを与える商品を創出してきた。2008年9月以降続く金融危機の中、LED照明器具を発売することで、この不況を克服していきたい」と新規参入にあたっての意欲を話した。
LEDはシャープが39年に渡り開発・量産してきた技術。最近ではAQUOSのバックライトに使用するなど、長寿命性能や高発光効率が注目されている。今回の照明器具事業の参入にあたっては「Change your Light,Change your Life!」とのスローガンを掲げ、「ブラウン管から液晶テレビへテレビが切り替わったように、現行の照明器具からLED照明への切り替えを起こす」(高橋氏)構えだ。
調色・調光機能を内蔵したDL-L60AVには、昼白色と電球色という2種類のLEDを内蔵。明るさの比率を変えることで、調色を実現しているという。調色7段階、調光7段階の合計49パターンの調整がリモコンでできる。
電球のガラス内部には拡散塗料を塗布することで、色ムラやバラつきを軽減。明るく均一な発光面を実現したとのこと。またスイッチオンした直後から明るく点灯するなどの特性を持つ。
店頭想定価格
シャープは今後4年で、照明市場規模を2008年度比22%増の約11兆円に拡大すると予測。うちLED照明は20%を占める2兆3400億円に成長すると見ている。
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