'; html_body += '
'; html_body += '' + title + ''; html_body += '' + summary + ''; html_body += '
'; dom_floating.innerHTML = html_body; /**/ dom_floating.getElementsByClassName('floating_box')[0].style.bottom = f_bottom + '.px'; /**/ var thumb_elem = dom_floating.getElementsByClassName('thumb')[0]; thumb_elem.addEventListener('click', function(){ location.href = link_url; }); var content_elem = dom_floating.getElementsByClassName('content')[0]; content_elem.addEventListener('click', function(){ location.href = link_url; }); var close_btn_elem = dom_floating.getElementsByClassName('close_btn')[0]; close_btn_elem.addEventListener('click', function(){ dom_floating.classList.add('content_hidden'); }); /**/ dom_ad_float.appendChild(dom_floating); } /** * */ window.AI.unsetF = function(){ } }());

押さえておきたい「AIR」の肝--ウェブの強みをデスクトップに

鳴海淳義(編集部)2007年07月03日 11時52分

 新たにアプリケーションを開発する際に、今もっとも注目すべき技術がAdobeの「AIR」、Microsoftの「WPF」、そしてGoogleの「Google Gears」である。それぞれアプローチは異なるものの、ウェブ上で利用してきたリッチインターネットアプリケーションをデスクトップ、もしくはオフライン環境で動かすためのものだ。

 今年に入ってから各社のリリースが相次ぎ、大きな話題となっているが、ではこれらの技術によって誰がどのようなメリットを得るのだろうか。今回はAdobeのAIRについて基本的な情報をおさらいする。

 Adobeが6月11日にリリースした「Adobe Integrated Runtime」(AIR)のベータ版は、もともと「Apollo」という開発コード名で呼ばれていた、デスクトップアプリケーションの実行環境である。ユーザーはクライアントマシンにAIRランタイムをインストールした上で(ダウンロードはこちらから)、この実行環境に即したAIRアプリケーションを利用することになる。

070626_air4.jpg AIRランタイムのインストール画面

 ランタイムが入ってる状態でAIRアプリケーションをインストールすると、通常のアプリケーションのようにデスクトップやプログラム一覧のショートカットから起動できるようになる。

070626_air3.jpg AIRアプリケーションのアイコンは通常のデスクトップアプリケーションと同じ

 AIRの特徴は主に2点。ウェブアプリケーションをデスクトップでも実行できること、そしてウェブの技術でデスクトップアプリケーションを開発できることだ。

 ウェブアプリケーションの活躍の場をブラウザからデスクトップへ広げるという点では、例えばGoogle Mapsをブラウザからではなく、デスクトップアプリケーションとして起動するAIRアプリケーション「Maptacular」などがAdobeのサイトで公開されている。

 Google Mapsはウェブサービス同士のマッシュアップに利用されることが非常に多いウェブアプリケーションだが、このMaptacularにおいてはローカルに保存されているvCard(アドレス帳の標準フォーマット)とマッシュアップされている。

070626_air1.jpgマウスカーソルを画面左端に移動するとFlashを利用したメニューが透過表示される

 AIRは現在のところWindowsとMacに対応しており、2008年初頭にはLinux版もリリースされる予定。AIRアプリケーションはAIRという実行環境をクッションとすることで、ウェブアプリケーションと同様にクロスプラットフォームで利用できる。

 それでは、ユーザーから見た従来のウェブアプリケーションとAIRアプリケーションの違い--つまりウェブで利用できるアプリケーションをデスクトップで利用するメリットとは何だろうか。

エンドユーザーのメリット

 ユーザーが体感するインターフェースにおけるAIRアプリケーションの特徴は以下の項目が代表的なところだろう。

  • ダブルクリックなどの操作が可能
  • 戻る、進む、更新など標準的なブラウザのメニューが表示されない
  • バックグラウンドで常に動作させておける
  • ドラッグ&ドロップなどの操作が可能
  • Fキー含め、キーボード入力をフルサポート
  • ローカルファイルの読み書き

 これらの要素はウェブアプリケーションの弱点ともいえるものだったが、AIRアプリケーションではすべてサポートしている。ダブルクリックやドラッグ&ドロップによる操作はアプリケーションの直感的な使いやすさに欠かせない。Ajaxによって実現されている場合もあるが、それでもデスクトップアプリケーションには及ばないだろう。

 またブラウザの戻るボタンや更新ボタンを押してしまうと、それまで編集していたファイルが消えてしまうこともある。アプリケーションの操作を優先させる際には表示されていない方が親切だが、これはブラウザ上で動く以上は避けられない課題だった。

 ローカルファイルの読み書きもウェブとデスクトップでは大きな差が出る。例えばウェブメールにファイルを添付したり、ウェブ上でドキュメントや画像を編集したりする際には、ローカルのファイルを参照して一旦サーバにアップロードする必要があり、デスクトップアプリケーションのようなフルアクセスはできなかった。

070626_air2.jpg Finetune Descktop

 AIRアプリケーションは上記のような課題をクリアし、デスクトップとまったく同じ感覚でアプリケーションを操作できる。

 Adobeのアプリケーションギャラリーにもリンクされている「Finetune Desktop」というアプリケーションは、もともとブラウザ上から音楽再生やプレイリストの共有を行うウェブベースの音楽プレイヤー「Finetune」として公開されていた。

 AIRアプリケーション版のFinetuneでは、ウェブで再生ボタンを押すとデスクトップアプリから音楽が再生されるといったようにウェブ版と完全に同期することができる。万が一、ブラウザがクラッシュしてもデスクトップアプリケーションはそのまま利用できる。

 また、デスクトップアプリからローカルのiTunesにアクセスすることもできる。

デスクトップアプリにウェブのノウハウを

 AIRアプリケーションにはウェブサイトのノウハウも盛り込まれる。例えばウェブサイトでは、アクセスしてきたユーザーの離脱率を減らすことが重要であり、その部分のユーザビリティがよく練られているため、画面設計に関しては非常に進んでいる。そういったスキルがデスクトップのアプリケーションに浸透してくるのもAIRの1つの利点となるだろう。

 ウェブの世界ではさまざまな無料のアプリケーションが溢れているが、それらに優劣をつけるのは機能性よりも見栄えや使い勝手、操作感、そしてどれだけ多くのユーザーが使っているかだ。そのような新たな価値観がデスクトップにも生まれるかもしれない。

 ユーザーはウェブ開発者のクリエイティビティやアイデアといった恩恵をデスクトップ環境で享受できることになるが、逆に言えば、おそらく見た目やユーザビリティを除くと、AIRアプリケーションとデスクトップアプリケーションにほとんど差はない。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]