松下電器産業、東京放送(TBS)、角川グループの角川モバイルの3社は、電子書籍事業の新会社「ワーズギア」を10月2日に設立する。松下とTBS、角川グループホールディングスが9月26日に明らかにしたもの。
新会社は、松下の文庫本サイズ読書端末「Words Gear」を中核に、PCおよび読書端末、携帯電話向けのコンテンツ配信サービスを展開する。資本金は2億3750万円で、出資比率は、松下が49.9%、角川モバイルが42.1%、TBSが8.0%。
事業の柱は、Words Gearの企画/販売と、コンテンツ配信サービスの2つ。小説やコミック、グラビアなどを配信するほか、読書端末向けリッチコンテンツの制作と配信も行う。すでに、PC/読書端末向けポータルサイト「最強☆読書生活」の準備運営を開始した。
Words Gearは、5.6インチワイドSVGA(1024×600ピクセル、211ppi)の透過型低温ポリシリコンカラーTFT液晶画面を搭載した読書端末。書籍コンテンツのほか、音楽、画像、動画などをSDメモリカードに保存して閲覧/再生できる。CPRM対応SD-ePublish規格準拠の著作権保護機能を備える。
アルファベットの「E」の形をしたタッチセンサー「Eセンサー」によるユーザーインターフェースを採用し、指1本で直感的な操作が可能という。右手でも左手でも持ちやすい外形デザインやワンタッチ操作で画面が上下反転するなど、「持ち手を選ばないユニバーサルデザインを実現した」(松下)。
バッテリーはリチウムイオン電池で、書籍閲覧時の連続再生時間は約6時間。大きさは幅105×高さ152×厚さ28.4mm、重さは325gとなる。
松下は、10月3日から7日に幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2006に、Words Gearを出展する。
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