フライトシステムコンサルティングと、その100%子会社である山下電子設計は7月18日、アストロデザインの協力により、ハイビジョン映像のJPEG2000によるリアルタイム伝送テストに成功したと発表した。
JPEG2000は、MPEG2と比較して高速の映像圧縮、伸張機能を持つため、インタラクティブのライブ中継伝送になどでの利用に期待されている画像圧縮方式。今回のテストでは、山下電子設計のJPEG2000エンコーダ、デコーダ「HJ-2000E/D」とアストロのインターメディアコンバータ「IM-5520A」の組み合わせで、ハイビジョン映像素材をIP回線でリアルタイム伝送できることを確認した。
このテスト結果により、企業向けテレビ会議や遠隔手術、遠隔授業、監視カメラ、デジタルシネマなどの用途で、ハイビジョン映像伝送が行えることを証明したという。圧縮して伝送するため膨大な回線容量を必要とせず、IP回線やイーサーネット回線などの100Mbps以下の回線でも、ハイビジョンの高精細な映像を遅延の少ない放送品質で伝送できる。このため、低価格なIP回線を利用することで、高精細なハイビジョン映像伝送を低コストで利用できるシステムを構築していくことが可能となる。
フライトシステムと山下電子設計は今後も、アストロと連携を深め、JPEG2000によるリアルタイム伝送ソリューションの開発を共同で進めていくとしている。なお、7月20日と21日に泉ガーデンギャラリーにて開催される「ASTRODESIGN PRIVATE SHOW 2006」において、今回のテストの成果を展示する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス