松下電器産業は7月18日、東京工業大学と共同で進めてきた「オキシライド乾電池・有人飛行プロジェクト」において、15日、16日の2日間にわたるチャレンジの結果、市販用筒型乾電池を動力源に使用する有人飛行に世界で初めて成功したと発表した。
同プロジェクトは、1月16日よりスタートし、オキシライド乾電池を使用して、有人飛行することに挑戦してきた。7月16日、埼玉県桶川飛行場にて飛行記録会を実施し、当初目標(オキシライド乾電池単3形100本)より少ないオキシライド乾電池96本使用での世界初の乾電池による有人飛行に成功した。記録は、飛行距離269.3m、飛行時間39秒、最大高度1.42m(初動に人による補助あり)だった。
また、日本航空協会認定の公式立会人のもとで、オキシライド乾電池単3形160本を使用した有人飛行公式記録飛行にも挑戦し、保持者は2人だけ、推進力を与えず、自力で離陸し、飛行は高度2mを達成するなどの各種条件をクリアし、有人飛行に成功した。記録は、飛行距離391.4m、飛行時間59秒、最大高度6.11m(オキシライド乾電池のみ)だった。この内容は世界初の記録として、日本航空協会認定および、FAI(国際航空連盟)に申請するとしている。
同プロジェクトの今後の活動予定としては、7月31日〜8月6日にJR東京駅で有人飛行機の初の公開展示、9月15日〜24日に国立科学博物館で展示を行うとしている。
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