東海旅客鉄道(JR東海)は、降雨などによる土砂崩れといった自然災害によ る地盤の変化を検知してメールで知らせる「汎用型災害検知装置」を開発した と発表した。
地盤の変化を検知する小型の傾斜センサーと、警報を発信する受信ユニット で構成。傾斜センサーを設置箇所の地盤が変化し、正常位置から傾くと無線で 受信ユニットに無線で信号を送信。受信ユニットが異常情報を受け取り、保守 管理者の携帯電話に警報メールで知らせる仕組み。測定機器などを手がける共 和電業(大村昭紀社長)と共同開発した。
傾斜センサーと受信ユニットで送受信できる範囲は見通し距離で100mまで可 能。受信ユニットは1つで7つの傾斜センサーに対応できる。センサーは250gと 軽量で、市販の乾電池を電源とするため、大規模な電源設備を新たに設ける必 要がない。このため、低コストでシステム構築が可能で、地盤を監視する人員 も削減できるという。
JR東海では自社の管内での使用を検討するほか、他の鉄道会社や道路管理会 社などへの販売も予定している。価格はセンサー7つと受信ユニット1つで40-5 0万円程度。
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