さ
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日本語
[編集]助詞
[編集]終助詞
[編集]- 主張を強調する。反駁を表す。
- 僕にだってやれるさ
- (沖縄の方言)事態の軽い強調を表す。〜のだ。よ。
- ついさっき起きてきたさ
- 気楽に構えたり、投げやりな気持ちをこめたりする
- まあ、気にしないさ
- (「と」や「って」などに後続して)直接経験していないことを紹介する。伝聞を表す
- 昔々、おじいさんがおったとさ
- (やや古)疑問詞疑問文で、疑問の語気を表す
- どうしたのさ
- 文節の切れ目に入れて、語調を整えたり、話が続くことを示したりする。ほぼ同用法の助詞「ね」に比べて相手に確認する意が弱い。
- そこでさ、僕がさ、言ったんだよ
格助詞
[編集]感動詞
[編集]さあの形もとる
- 人を誘うことを表す
- さ、行こう。
- 驚いたり、困っていることを表す
- さ、どうしよう
接頭辞
[編集]接尾辞
[編集]- (形容詞・形容動詞の語幹に加えて)程度、そうであることを示す名詞を作る。
- 楽しさ
- 静かさ
- 暖かさ
- 金欲しさの犯行
参照
[編集]漢字
[編集]文字コード
[編集]古典日本語
[編集]代名詞
[編集]さ
- そいつ。
関連語
[編集]副詞
[編集]さ【然】
- そう。そのように。
関連語
[編集]接頭辞
[編集]- (名詞・動詞・形容詞に付いて)語調を整え、語意を強める。
用法
[編集]上代日本語においては、接頭辞「さ」を無意志性の主語に、接頭辞「い」を意志性の主語に用いた。[1]
接尾辞
[編集]さ
- (形容詞・形容動詞の語幹に加えて)程度、そうであることを示す名詞を作る。
- 恋しさ
- 寂しさ
- (和歌の末句の形容詞の語幹に付き、上の「の(が)」と呼応して)全体を体言化し、感動の意を表す。
- (動詞の終止形に付いて)その動作の行われつつある時・場合の意を表す名詞を作る。
- 行くさ
- 来さ
- (名詞または動詞の連体形に付いて)方向を表す名詞を作る。
- 縦さ
- 入るさ
- ↑ 日野資成 『上代の接頭語「い」「さ」の機能について』