WS-15 (エンジン)
渦扇-15(簡体字中国語: 涡扇-15、ウォーシャン(wō shàn)-15、略称WS-15)は、第5世代ジェット戦闘機(ステルス戦闘機)であるJ-20Aに搭載するために中国の瀋陽発動機設計研究所(606研究所)と西安航空発動機公司が開発しているターボファンエンジンである[1][2]。コードネームは峨眉。
概要
編集WS-15は1990年代初頭に開発が開始されたとされる[3]。2004年に最初のプロトタイプが提供され[4]、2009年12月頃にはネット上でエンジンコアとみられる画像が見られるようになった[5]。2012年には地上試験の実施が確認されている[6][7]。2015年には最初の地上試験が成功したが、同時に爆発事故も起こしている[4]。
性能は不明なところが多いが、目標とする最大推力は180 kN (40,500 lbf)とされ、2009年に行われた試験ではプロトタイプが160 kN (36,000 lbf)の推力を達成したとされる[5]。
2023年3月、中国航空発動機集団(AECC)の幹部は、WS-15の連続生産が開始されたと発表した[8][9] 。FlightGlobalによるとJ-20戦闘機による小規模生産と飛行試験が進行中であると推測している[10]。
2023年6月、WS-15を搭載したJ-20が初飛行に成功した[11]。
仕様
編集一般的特性
- 形式: アフターバーナー付きターボファン
- 全長: 5.05m
- 直径: 1.02m
- 乾燥重量:
構成要素
性能
派生型
編集脚注
編集- ^ China’s stealth fighter goes into mass production after thrust upgrade
- ^ ANALYSIS: Can China break the military aircraft engine bottleneck?
- ^ Fisher, Richard (2015年5月27日). “ANALYSIS: Can China break the military aircraft engine bottleneck?”
- ^ a b Why China’s first stealth fighter was rushed into service with inferior engines
- ^ a b Fisher Jr, Richard (2009年12月30日). “October Surprises In Chinese Aerospace”. International Assessment and Strategy Center
- ^ “戦闘機J20開発で課題 WS-15エンジンをテスト中”. 中国網. (2012年11月2日)
- ^ “中国国防预算将增长10% 或宣布发动机两个专项”. 鳳凰網. (2009年4月22日)
- ^ Chen, Chuanren (27 March 2023). “China Seeks Superalloys, Supply Chain Boost For Military Engines”. Aviation Week. 31 May 2023閲覧。
- ^ “Chinese WS-15 engine prepared for mass production”. Janes (7 April 2023). 31 May 2023閲覧。
- ^ Waldron, Greg (27 March 2023). “Chinese executive hints at progress with J-20’s new WS-15 engine”. FlightGlobal. 31 May 2023閲覧。
- ^ Waldron2023-07-04T06:31:00+01:00, Greg. “China’s J-20 may have flown with new WS-15 engine” (英語). Flight Global. 2023年7月11日閲覧。
- ^ 中国C919大飞机所配国产SF-A发动机首度亮相(图)
- ^ C919 Chinese-made large aircraft equipped with
- ^ CHINA AEROSPACE PROPULSION TECHNOLOGY SUMMIT
- ^ China Developing Four High-Bypass Turbofans