雄鎮内仮乗降場(ゆうちんないかりじょうこうじょう)は、北海道紋別郡滝上町雄鎮内(おちんない[2])にあった日本国有鉄道(国鉄)渚滑線仮乗降場廃駅)である。渚滑線の廃線に伴い1985年(昭和60年)4月1日に廃駅となった[1]

雄鎮内仮乗降場
ゆうちんない
Yuchinnai
滝ノ下 (3.5 km)
(2.7 km) 濁川
所在地 北海道紋別郡滝上町雄鎮内
北緯44度11分44秒 東経143度8分29秒 / 北緯44.19556度 東経143.14139度 / 44.19556; 143.14139
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 渚滑線
キロ程 28.3* km(渚滑起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1955年昭和30年)12月25日[1]
廃止年月日 1985年昭和60年)4月1日[1]
備考 渚滑線廃線に伴い廃駅
*キロ程は、実キロ
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1978年の雄鎮内仮乗降場と周囲約500m範囲。左が北見滝ノ上方面。雄鎮内地区の中央にあり、北見滝ノ上側に踏切と待合室がある。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

歴史

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1955年(昭和30年)12月25日に名寄本線・渚滑線・興浜南線でレールバスの運行が開始されると同時に[3]、利用者の利便を図って増設された仮乗降場である。

年表

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仮乗降場名の由来

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所在地名より。地名のよみは「おちんない[2]」であるが、乗降場名は一説には「音がおかしいから[4]」との理由で「ゆうちんない」となった。地名は付近で渚滑川に注ぐ2つの小川、パンケオチンナイ川、ペンケオチンナイ川に由来し、「オチンナイ」の原義はアイヌ語の「オチンナイ(o-cin-nay)」(川口を・左右にかき分ける〔=本流に崖を突き破るように流れる〕・川)であるとされている[4]

川名の「パンケ」、「ペンケ」は道内諸地の地名に見られるように、「パンケ(panke)=下流の」「ペンケ(panke)=上流の」を表す接頭辞である。

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。

駅周辺

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駅跡・周辺

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1997年(平成9年)11月時点では鉄道関連施設は何も残っておらず、畑になっている[5]

隣の駅

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日本国有鉄道
渚滑線
滝ノ下駅 - 雄鎮内仮乗降場 - 濁川駅

脚注

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、914頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b 北海道 紋別郡滝上町 雄鎮内の郵便番号 - 日本郵便”. www.post.japanpost.jp. 2024年2月28日閲覧。
  3. ^ 日本国有鉄道旭川鉄道管理局 編『旭川・鉄道八十八年の歩み』日本国有鉄道旭川鉄道管理局、1987年3月、83頁。doi:10.11501/13278510 
  4. ^ a b 滝上町史編さん委員会 編『新撰滝上町史』滝上町、1976年8月、56-57頁。doi:10.11501/9570054https://dl.ndl.go.jp/pid/9570054/1/34 
  5. ^ 『鉄道廃線跡を歩くV』JTBパブリッシング、1998年6月、23頁。 

関連項目

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