滝ノ下駅
滝ノ下駅(たきのしたえき)は、北海道紋別郡滝上町滝下にかつて置かれていた、日本国有鉄道(国鉄)渚滑線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122304[2]。
滝ノ下駅 | |
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たきのした Takinoshita | |
◄奥東仮乗降場 (5.0 km) (3.5 km) 雄鎮内仮乗降場► | |
所在地 | 北海道紋別郡滝上町滝下 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 渚滑線 |
キロ程 | 24.8 km(渚滑起点) |
電報略号 | タシ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線(廃止時) |
開業年月日 | 1923年(大正12年)11月5日[1] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日[1] |
備考 | 渚滑線廃線に伴い廃駅 |
歴史
編集- 1923年(大正12年)11月5日:鉄道省渚滑線の渚滑駅 - 北見滝ノ上駅間開通に伴い、開業[3]。一般駅[1]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1960年(昭和35年)4月1日:旅客・貨物の取り扱いを民間人による業務委託駅とする[4][5]。
- 1978年(昭和53年)12月1日:貨物・荷物の取り扱いを廃止[1][6]。同時に無人化[7](簡易委託化)。
- 1985年(昭和60年)4月1日:渚滑線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]。
駅名の由来
編集駅構造
編集廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(北見滝ノ上方面に向かって左手側)に存在した[9]。そのほかに旧貨物線線である、北見滝ノ上方から駅舎側に分岐し駅舎西側のホーム切欠き部分への保線用の側線を1線有した[9]。かつては相対式ホーム2面2線を有する、列車交換可能な交換駅であった。交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた。
無人駅(簡易委託駅)となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、下渚滑駅や中渚滑駅と全く同じ形状の駅舎となっていた。駅舎は構内の東側に位置し、ホームに接していた。
利用状況
編集乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
利用状況
編集乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | |||
1926年(大正15年) | (26,161.5) | (71.7) | [4] | 年間乗降客:52,323人 |
1936年(昭和11年) | (11,624.0) | (31.8) | 年間乗降客:23,248人 | |
1950年(昭和25年) | (27,050.0) | (74.1) | 年間乗降客:54,100人 | |
1978年(昭和53年) | 7 | [10] |
駅周辺
編集駅跡
編集1997年(平成9年)11月時点では駅舎とホームの一部が残存し、駅舎は宿泊所にも利用されていた模様であった[11]。また駅前にあったモミの木や農業倉庫も残存していた[11]。2011年(平成23年)時点でも同様で駅舎は倉庫として利用されている模様であった[12]。ホームの一部及び線路跡も残存している[12]。駅舎は個人所有となっており、立ち入ることはできない。2018年(平成30年)時点では少なくとも駅舎は解体されている。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、914頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、243頁。doi:10.11501/1873236 。2023年3月21日閲覧。
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、202頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b 滝上町史編さん委員会 編『新撰滝上町史』滝上町、1976年8月、637-639頁。doi:10.11501/9570054 。
- ^ 日本国有鉄道旭川鉄道管理局 編『旭川・鉄道八十八年の歩み』日本国有鉄道旭川鉄道管理局、1987年3月、86頁。doi:10.11501/13278510。
- ^ 「日本国有鉄道公示第157号」『官報』1978年11月28日。
- ^ 「通報 ●名寄本線中名寄駅ほか11駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1978年11月28日、4面。
- ^ 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年、94頁。NDLJP:1029473。
- ^ a b 『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』小学館、1983年7月、215頁。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、909頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ a b 『鉄道廃線跡を歩くV』JTBパブリッシング、1998年6月、23-24頁。
- ^ a b 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、170頁。