阿波座駅

大阪府大阪市西区にある大阪市高速電気軌道の駅

阿波座駅(あわざえき)は、大阪府大阪市西区西本町三丁目にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) の中央線千日前線の2路線が乗り入れる。駅番号は中央線がC15、千日前線がS13。駅は中央大通新なにわ筋の交差点に位置する。

阿波座駅
4号出入口(2010年10月)
あわざ
Awaza
地図
所在地 大阪市西区西本町三丁目1-23
北緯34度40分53.2秒 東経135度29分10.9秒 / 北緯34.681444度 東経135.486361度 / 34.681444; 135.486361座標: 北緯34度40分53.2秒 東経135度29分10.9秒 / 北緯34.681444度 東経135.486361度 / 34.681444; 135.486361
所属事業者 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
駅構造 地下駅
ホーム 4面4線(各線2面2線)
乗車人員
-統計年度-
22,544人/日(降車客含まず)
-2023年-
乗降人員
-統計年度-
45,178人/日
-2023年-
開業年月日 1964年昭和39年)10月31日
乗入路線 2 路線
所属路線 中央線
駅番号  C15 
キロ程 8.3 km(コスモスクエア起点)
C14 九条 (1.5 km)
(1.1 km) 本町 C16
所属路線 千日前線
駅番号  S13 
キロ程 1.9 km(野田阪神起点)
S12 玉川 (1.3 km)
(1.0 km) 西長堀 S14
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歴史

駅構造

両路線とも相対式ホーム2面2線の地下駅。中央線ホームコスモスクエア寄り、千日前線ホーム南巽寄りに、両線のホームを結ぶ連絡通路が設けられている。改札口は中央線双方のホームの東西双方1か所ずつ(ホームと同一フロア)と、千日前線ホームの北寄り・中程・南寄りの上層、合計7か所である。

また、線内に本格的な車両基地を持たない千日前線の車両の森之宮検車場への入出庫のため、両線の連絡線がある。

当駅は阿波座管区駅に所属しており、同管区駅長により当駅を管轄している。

のりば

番線 路線 行先
中央線ホーム
1   中央線 本町長田生駒学研奈良登美ヶ丘方面[3]
2 弁天町大阪港コスモスクエア方面[3]
千日前線ホーム
1   千日前線 なんば鶴橋南巽方面[4]
2 野田阪神方面[4]

配線図

Osaka Metro 阿波座駅 構内配線略図
千日前線
野田阪神方面

中央線
弁天町大阪港
コスモスクエア
方面
 
中央線
森ノ宮長田
学研奈良登美ヶ丘
方面
↓ 千日前線
なんば鶴橋南巽方面
凡例
出典:[5][6]


特徴

上述した通り、千日前線車両はこの駅の連絡線を通り、中央線経由で森之宮検車場への入出庫を行う。そのため、千日前線では、車庫送り出しを兼ねた当駅始発列車が設定されている(野田阪神までの3駅だけ客扱いする列車もある)。なお、逆に当駅止まりという列車は設定されておらず、車庫送り込み列車は野田阪神から回送される。

車両検査のため、緑木検車場に行き来する回送列車は中央線の谷町四丁目方面からは当駅中央線2番のりばで折り返し四ツ橋方面に、返却の際には四ツ橋方面から当駅中央線1番のりばに逆走到着後、谷町四丁目方面に折り返す(四つ橋線本町駅は通らない)。

利用状況

2023年11月7日の1日乗降人員45,178人(乗車人員:22,544人、降車人員:22,634人)である。中央線が乗り入れる駅としては本町駅堺筋本町駅谷町四丁目駅に次いで、千日前線が乗り入れる駅としては難波駅日本橋駅谷町九丁目駅に次いでそれぞれ4番目に多い。

各年度の特定日利用状況は下表の通り。なお1969・1995年度の記録については、それぞれ1970・1996年に行われた調査である(会計年度上、表中に記載の年度となる)。

1968年度までのデータは中央線のみ。

年度別特定日利用状況[統計 1][統計 2][統計 3]
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
メトロ
1966年(昭和41年) 11月08日 3,184 3,589 6,773 [大阪府 1]
1967年(昭和42年) 11月14日 4,079 4,630 8,709 [大阪府 2]
1968年(昭和43年) 11月12日 4,276 5,137 9,413 [大阪府 3]
1969年(昭和44年) 01月27日 4,112 10,695 14,807 [大阪府 4]
1970年(昭和45年) 11月06日 13,018 14,456 27,474 [大阪府 5]
1972年(昭和47年) 11月14日 14,148 15,517 29,665 [大阪府 6]
1975年(昭和50年) 11月07日 17,004 18,716 35,720 [大阪府 7]
1977年(昭和52年) 11月18日 16,726 18,367 35,093 [大阪府 8]
1981年(昭和56年) 11月10日 19,713 20,996 40,709 [大阪府 9]
1985年(昭和60年) 11月12日 20,037 21,392 41,429 [大阪府 10]
1987年(昭和62年) 11月10日 20,967 22,161 43,128 [大阪府 11]
1990年(平成02年) 11月06日 22,331 22,808 45,139 [大阪府 12]
1995年(平成07年) 02月15日 23,699 24,133 47,832 [大阪府 13]
1998年(平成10年) 11月10日 22,341 23,269 45,610 [大阪府 14]
2007年(平成19年) 11月13日 21,889 22,756 44,645 [大阪府 15]
2008年(平成20年) 11月11日 21,484 22,140 43,624 [大阪府 16]
2009年(平成21年) 11月10日 22,285 22,368 44,653 [大阪府 17]
2010年(平成22年) 11月09日 20,957 21,630 42,587 [大阪府 18]
2011年(平成23年) 11月08日 20,843 21,473 42,316 [大阪府 19]
2012年(平成24年) 11月13日 21,470 21,807 43,277 [大阪府 20]
2013年(平成25年) 11月19日 21,696 22,069 43,765 [大阪府 21] [メトロ 1]
2014年(平成26年) 11月11日 21,942 22,338 44,280 [大阪府 22] [メトロ 2]
2015年(平成27年) 11月17日 23,584 23,560 47,144 [大阪府 23] [メトロ 3]
2016年(平成28年) 11月08日 22,982 23,037 46,019 [大阪府 24] [メトロ 4]
2017年(平成29年) 11月14日 23,983 23,932 47,915 [大阪府 25] [メトロ 5]
2018年(平成30年) 11月13日 23,553 23,310 46,863 [大阪府 26] [メトロ 6]
2019年(令和元年) 11月12日 24,620 24,433 49,053 [大阪府 27] [メトロ 7]
2020年(令和02年) 11月10日 21,196 20,969 42,165 [大阪府 28] [メトロ 8]
2021年(令和03年) 11月16日 20,583 20,537 41,120 [大阪府 29] [メトロ 9]
2022年(令和04年) 11月15日 21,127 21,049 42,176 [大阪府 30] [メトロ 10]
2023年(令和05年) 11月07日 22,544 22,634 45,178 [メトロ 11]

路線別の内訳(1998年度まで)

最新の路線別データである1998年調査によると、中央線側のほうがやや乗降人員が多いが千日前線側との差はそれほど大きくない。千日前線開業後、基本的には年々差が縮まっている。

また千日前線のみの乗降人員は線内の地下鉄他路線との連絡駅の中では難波駅に次いで多い。

路線別利用状況[統計 1]
年度 調査日 路線 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
1970年(昭和45年) 11月06日 中央線 8,476 9,378 17,854 [大阪府 5]
千日前線 4,542 5,078 9,620
1972年(昭和47年) 11月14日 中央線 9,375 10,000 19,375 [大阪府 6]
千日前線 4,773 5,517 10,290
1975年(昭和50年) 11月07日 中央線 9,951 11,411 21,362 [大阪府 7]
千日前線 7,053 7,305 14,358
1977年(昭和52年) 11月18日 中央線 9,803 11,190 20,993 [大阪府 8]
千日前線 6,923 7,177 14,100
1981年(昭和56年) 11月10日 中央線 11,409 11,905 23,314 [大阪府 9]
千日前線 8,304 9,091 17,395
1985年(昭和60年) 11月12日 中央線 10,763 11,450 22,213 [大阪府 10]
千日前線 9,274 9,942 19,216
1987年(昭和62年) 11月10日 中央線 11,592 12,243 23,835 [大阪府 11]
千日前線 9,375 9,918 19,293
1990年(平成02年) 11月06日 中央線 12,407 12,481 24,888 [大阪府 12]
千日前線 9,924 10,327 20,251
1995年(平成07年) 02月15日 中央線 13,315 13,631 26,946 [大阪府 13]
千日前線 10,384 10,502 20,886
1998年(平成10年) 11月10日 中央線 11,495 11,884 23,379 [大阪府 14]
千日前線 10,846 11,385 22,231

駅周辺

当駅付近は歴史的に南国の物産を取り扱う薩摩問屋が集積していた薩摩堀と呼ばれる地区である。しかし、1951年薩摩堀川が埋め立てられ、1960年に実施された町名変更で薩摩堀〇〇町といった旧町名が姿を消した。また、戦災復興都市計画によって薩摩堀地区の多くが中央大通新なにわ筋の道路用地となり、1961年には廣教寺が豊中市へ移転した。当駅中央線ホームは廣教寺跡の地下に位置している。駅名には東へ離れた地区名の阿波座が採用され、1964年に開業した。

駅北西には、大阪では数少ないバイク専用駐輪場が設置されている[要出典]

バス路線

最寄停留所は、岡崎橋および立売堀三丁目である。どちらとも以下の路線が乗り入れ、大阪シティバスにより運行されている。

隣の駅

大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
  中央線
九条駅 (C14) - 阿波座駅 (C15) - 本町駅 (C16)
  千日前線
玉川駅 (S12) - 阿波座駅 (S13) - 西長堀駅 (S14)

脚注

記事本文

注釈

出典

  1. ^ 平成26年12月13日千日前線全駅の可動式ホーム柵の設置が完了しました!”. 大阪市交通局. 2015年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
  2. ^ 中央線 阿波座駅の可動式ホーム柵の運用開始について”. Osaka Metro. 2024年12月4日閲覧。
  3. ^ a b Osaka Metro|阿波座”. 大阪市高速電気軌道. 2023年6月10日閲覧。
  4. ^ a b Osaka Metro|阿波座”. 大阪市高速電気軌道. 2023年6月10日閲覧。
  5. ^ 「特集 短絡線ミステリー6」、『鉄道ファン』、通巻第502号 2003年2月号、10頁、交友社、2003
  6. ^ 井上孝司 『配線略図で広がる鉄の世界 - 路線を読み解く&作る本』 ISBN 978-4-7980-2200-0秀和システム、178頁、2009

利用状況

  1. ^ a b 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  2. ^ 大阪市統計書 - 大阪市
  3. ^ 路線別駅別乗降人員 - 大阪市高速電気軌道
大阪市高速電気軌道
大阪府統計年鑑

関連項目

外部リンク