阿字ヶ浦駅

日本の茨城県ひたちなか市にあるひたちなか海浜鉄道の駅

阿字ヶ浦駅(あじがうらえき)は、茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町にあるひたちなか海浜鉄道湊線。同線の終着駅である。

阿字ヶ浦駅
駅舎(2021年11月)
あじがうら
Ajigaura
磯崎 (1.0 km)
地図
所在地 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町204-4
北緯36度23分0.56秒 東経140度36分44.78秒 / 北緯36.3834889度 東経140.6124389度 / 36.3834889; 140.6124389座標: 北緯36度23分0.56秒 東経140度36分44.78秒 / 北緯36.3834889度 東経140.6124389度 / 36.3834889; 140.6124389
所属事業者 ひたちなか海浜鉄道
所属路線 湊線
キロ程 14.3 km(勝田起点)
駅構造 地上駅終着駅
ホーム 1面2線*
開業年月日 1928年昭和3年)7月7日
備考 *乗降は片側のみ。
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概要

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ひたちなか市(旧・那珂湊市)東部に位置している。当駅は阿字ヶ浦海水浴場国営ひたち海浜公園、隣の磯崎駅と共に酒列磯前神社の最寄り駅である[1]

当駅から国営ひたち海浜公園までの延伸計画がある(詳細は「ひたちなか海浜鉄道湊線#延伸計画」を参照)。

当駅における運行形態

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  • 上り(那珂湊勝田方面)
    • 日中は概ね1時間に1-2本の列車(勝田行)が停車、当駅の最終列車は途中駅の那珂湊行である[2]

歴史

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駅構造

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地上駅で、島式ホーム1面2線(駅の外側の1線のみ使用)と留置線を有するが、留置線は本線からのポイントが撤去されていて、使用することができない状況にあり、列車は那珂湊駅まで引き返して停泊する(平日早朝の始発列車は那珂湊駅から回送される)。かつては機回し線もあったが、勝田駅方とは逆側のポイントが撤去されていて、こちらも使用不可となっている。木造駅舎を有する。

以前は駅員が配置されていたが、無人駅である。国営ひたち海浜公園の繁忙期には、当駅から公園まで運行されるシャトルバスの対応のため係員が配置されることがある。

かつて構内の側線には廃車体(キハ201・キハ221)が置かれ、夏の海水浴客の臨時更衣室として使われていたが、老朽化が著しく2009年3月に撤去された。その後、ホームに面した駅舎側の線路に廃車となったキハ222・キハ2005の2両を留置しており、イベント時に車内を公開したこともある[5]

2010年10月から改修工事が行なわれ、ホームの嵩上げ(通常使用している1線の3両分のみ)とスロープ設置によるバリアフリー化がなされ、同年12月より使用が開始された[6]。現在使われていない部分も含めると、長さ(有効長)そのものは7両分あり、かつて上野駅から臨時急行「あじがうら号」が運行されていた名残である。

2021年には美乃浜学園駅開業に合わせた改修として、ホームへの転落防止柵および上屋(2両分)の設置、列車非常停止警報装置の新設が行われた[7]。また、今後の国営ひたち海浜公園方面への延伸に合わせ、当駅への交換施設整備が検討されている[8]

駅舎内には自動券売機(タッチパネル式)が設置され、湊線片道券、湊線往復券、湊線回数券、湊線フリー乗車券、JR東日本への連絡券が購入可能である。また、前述の係員配置時は臨時販売が行われ、その際には硬券の取り扱いがされることもある。

ひたちなか開運鐵道神社

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2021年6月19日、「三鉄ものがたり実行委員会」がクラウドファンディングにより駅構内に保存されている1962年製造の気動車「キハ222」を御神体として「ひたちなか開運鐵道神社」を建立した[9]。気動車「キハ222」が44年間無事故だったことから交通安全や長寿をご利益としている[9]。鳥居は鉄道の線路を利用している[9]

利用状況

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  • 阿字ヶ浦駅の利用状況の変遷を下表[10]に示す。
    • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
    • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年 度 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 特 記 事 項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計
2000年(平成12年)       24,168  
2001年(平成13年)       23,345  
2002年(平成14年)       22,729  
2003年(平成15年)       20,266  
2004年(平成16年)       17,943  
2005年(平成17年)       14,250  
2006年(平成18年)       15,289  
2007年(平成19年)       19,108  
2008年(平成20年)       21,609  
2009年(平成21年)       22,265  
2010年(平成22年)       22,630  
2011年(平成23年)       19,398  
2012年(平成24年)       22,634  
2013年(平成25年)       24,090  
2014年(平成26年)       27,010  
2015年(平成27年)       28,470  
2016年(平成28年)       27,740  
2017年(平成29年)       28,924  
2018年(平成30年)       29,200  
2019年(令和元年)       45,990  

駅周辺

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海水浴客向けの民宿旅館が数軒存在する。

バス路線

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乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
  28 磯崎灯台下・平磯南町・那珂湊駅水戸駅 茨大前営業所 茨城交通 休校日運休
  那珂湊コース 阿字ヶ浦海岸・海浜公園西口・阿字ヶ浦駅   スマイルあおぞらバス
平磯遠原・県営西十三奉行団地 那珂湊駅
磯崎駅・平磯南町・那珂湊駅・おさかな広場 那珂湊駅

このほか多客期には、当駅と国営ひたち海浜公園の海浜口を結ぶ無料シャトルバスが運行される。

撮影使用

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隣の駅

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ひたちなか海浜鉄道
湊線
磯崎駅 - 阿字ヶ浦駅

脚注

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  1. ^ 阿字ヶ浦駅|ひたちなか海浜鉄道
  2. ^ 阿字ヶ浦駅時刻表.駅探
  3. ^ 『湊線百年史』ひたちなか海浜鉄道、2015年、309頁。
  4. ^ “「キハ222」がご神体 「鉄道神社」誕生祝う レール製鳥居も”. 茨城新聞. (2021年6月20日). オリジナルの2021年6月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210620010818/https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=16241069152866 2021年6月20日閲覧。 
  5. ^ ひたちなか海浜鉄道、勝田車両センターまつりとコラボ企画実施”. レイルラボ (2020年2月14日). 2020年6月6日閲覧。
  6. ^ 湊線阿字ヶ浦駅ホーム改修の話題 - 鉄道ホビダス(ネコ・パブリッシング) 2010年12月
  7. ^ ひたちなか市立美乃浜学園整備基本計画” (PDF). ひたちなか市教育委員会. p. 13 (2020年2月). 2020年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月17日閲覧。
  8. ^ “海浜鉄道に快速列車 ひたちなか市延伸計画 観光シーズン増便”. 茨城新聞. (2018年8月31日). オリジナルの2018年8月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180831011253/https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15356305213304 2019年12月6日閲覧。 
  9. ^ a b c “引退車両をご神体に鉄道神社建立 茨城、交通安全御利益PR”. 共同通信. (2021年6月19日). オリジナルの2021年6月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210620013558/https://nordot.app/778873326079115264 2021年6月20日閲覧。 
  10. ^ ひたちなか市統計書各年度版
  11. ^ 電車・バスでのアクセス”. 国営ひたち海浜公園. 2020年6月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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