長命寺 (墨田区)
東京都墨田区向島にある寺院
長命寺(ちょうめいじ)は、東京都墨田区にある天台宗の寺院。山号は宝寿山。院号は遍照院。本尊は阿弥陀如来。隅田川七福神のうち弁財天を安置している。「長命寺桜もち」で知られる。
長命寺 | |
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所在地 | 東京都墨田区向島五丁目4番4号 |
位置 | 北緯35度43分4.2秒 東経139度48分32.6秒 / 北緯35.717833度 東経139.809056度座標: 北緯35度43分4.2秒 東経139度48分32.6秒 / 北緯35.717833度 東経139.809056度 |
山号 | 寶樹山(寶壽山[1]、寶珠山) |
院号 | 遍照院[1] |
宗派 | 天台宗[1] |
本尊 | 阿弥陀如来[1] |
創建年 | 平安時代 |
正式名 |
宝寿山遍照院長命寺 宝樹山常泉寺(旧称) |
札所等 | 隅田川七福神(弁財天) |
法人番号 | 3010605000358 |
由緒
編集この寺の創建年代等については不詳であるが、平安時代円仁の開山により創建されたとも、慶長年間(1596年 – 1615年)に創建されたともいう。もとは宝樹山常泉寺と号していたが、江戸幕府3代将軍徳川家光の命により現名に改められたという[1]。それは、家光の放鷹の途中で、軽い病気(微恙)になってここで休憩したので、僧孝海が加持のうえ境内の般若水で薬をすすめると、効験あって治癒した[2]。家光は喜んでその井戸水を長命水と名付けて家康の画像を付して毎年供養料を給したという。
文化財
編集月香楼
編集1888年(明治21年)の夏、境内にあった桜もち屋月香楼の二階に、正岡子規が仮寓していたことがある。子規は三か月あまり滞在して、『七草集』を書いたが、その「蕣(あさがお)の巻」に含まれる子規唯一の能作品に登場するシテの女のモデルが、月香楼の一人娘山本陸(やまもとろく)である。陸は当時15,6歳で、子規の思慕の対象として噂の種となった。[3]
墓所
編集所在地
編集- 東京都墨田区向島五丁目4番4号
門前
編集長命寺のある向島は、徳川吉宗ゆかりの桜の名所「墨堤の桜」を抱え、花見や隅田川花火大会でにぎわう。関東風の桜もち発祥の地とされる「長命寺桜もち」や、言問橋の名称の由来となったとの説もある「言問団子」が並ぶ。
脚注
編集- ^ a b c d e 新編武蔵風土記稿 須崎村.
- ^ 江戸名所図会 1927, pp. 182–183.
- ^ 『子規全集』第18巻175ページ
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 長命寺公式ウェブサイト
- 墨田区文化財
- 長命寺 - 天台宗東京教区